自転車マガジン by ハクセン鳩ヶ谷 : 60歳からロードバイクに目覚め、輪行名人になってしまった方の話が面白すぎる（その3）

ハクセン鳩ヶ谷には、60歳からロードバイクと輪行に目覚めた方（Eさん）がいらっしゃるので、輪行のコツとか面白さを教えてもらっています。

話が盛りだくさんなので、数回に分けてお届けしますね。今回が最終回です。

真ん中が、お話を伺ったEさん

中山　「さすがに2週間の旅を、輪行初心者がいきなりマネできないので、もうちょっととっつきやすい輪行パターンってないですか？」

Eさん　「1泊とか、なんなら日帰りでも楽しめますよ」

中山　「お気に入りのエリアってどこですか？」

Eさん　「伊豆ですね」

中山　「伊豆ですか、伊豆は自転車で走ったことなんですけど、どんなルートで？」

Eさん　「定番は伊豆半島一周なんですが、僕はまずクルマで伊豆市まで行きます」

中山　「はいはい」

Eさん　「で、そのでまず1泊する」

中山　「いきなり泊まるんだ。それで？」

Eさん　「翌朝、朝イチで静岡の日本平を目指して、駿河湾沿いを走ります。国道を走ったり、旧東海道に逸れたり、適当に思いのままに。旧東海道には遺跡がイッパイあって、個人的に好きですね」

中山　「ふむふむ、で、日本平に着いたら次は？」

Eさん　「清水から戸田へ、フェリーに乗って運んでもらうんです。で、そこから元の伊豆市に向かって走る」

中山　「ぐるっと1周してくるわけですね。なかなか楽しそう」

Eさん　「このツーリングのいいところは、終始富士山が視界にあるってこと。壮大な景色を楽しみながらの自転車はいいですよ～。フェリーの上から眺める富士山もなかなか乙なものです」

中山　「そうか、富士山を愛でるツーリングなんですね。1日で走る距離にしたら、100キロあるかないか…くらいなので、まあまあ余裕で走れる行程ですね」

Eさん　「戸田から伊豆への西伊豆海岸沿いは、多少のアップダウンはありますが、67歳の私でも走れるのだから、若い人なら余裕です」

中山　「かなりあちこちにロードバイクでお出かけされていますけど、見知らぬ土地を走る前に、どうやってルートを設定しているんですか？」

Eさん　「ルートラボですね」

中山　「定番ですね」

Eさん　「あとは、ガーミンにデータを入れます。これあえあれば、迷子になることはありません」

中山　「ストリートビューで事前にどんな道かを確認するとかって、します？私はしてしまうことがあるんですけど」

Eさん　「しないですねぇ。だって、それをしてしまうと、旅の楽しさが失われるじゃないですか（笑）」

中山　「じつに旅人らしい考え方ですね（笑）」

Eさん　「僕は出たトコ勝負でいきます。まあ、日本はどこに行っても道が整備されていますし、立ち往生で困るなんてめったにないですし」

中山　「なるほど。2週間にもわたって旅する場合、宿はどうするんですか？事前にすべて予約して抑えておくんですか？」

Eさん　「事前にすべて見通すことはできないですし、予定変更もあるものなので、走りながら次の宿を確保していきます。状況をみつつ、泊まりたい２～３日前に電話予約をしますね」

中山　「旅しながら、その先の旅をつくっていくわけか…」

Eさん　「出発目に、事前に”泊まるかどうかわからないけど、泊まるかもしれない宿泊所リスト”を用意して、印刷して持っておくんですよ。そうすれば、いちいち行く先々で宿を検索しなくて済みます」

中山　「すげえ…。最後に、日帰りのツーリングはどこに行きます？」

Eさん　「土浦、赤城山、筑波山、八ヶ岳、伊豆、房総、富士山周回…ですかね」

中山　「関東をほぼ制覇してますね（笑）」

Eさん　「なーに、輪行なんてだれだって出来るんですよ。たいていのことは取り越し苦労になります」

中山　「つべこべ言わず、まずはやってみろと？」

Eさん　「そーです。2～3回バイクをバラして輪行袋に入れる練習をしてさえおけば、輪行は誰でもできます」

中山　「Eさんが言うと、説得力がありますね」

Eさん　「ロードバイク歴7年の、67歳のおっさんが言うのだから、信用してもらって大丈夫です（笑）」

中山　「貴重な輪行のお話、ありがとうございました！」

※しつこいくらい、店長の画像が続きます(^o^)。　

お付き合いいただき、ありがとうございました。

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