1週間ほど前、めずらしいフレームがハクセン鳩ヶ谷に入荷しました。
2008年のフェルトの「FA」というアルミフレーム(シートステーはカーボンのいわゆるカーボンバック)です。
最近はカーボンバックのアルミロードバイクは少なくなりましたが、なぜ少なくなったのか、どんな特徴があるのかをご説明しましょう。
「何から何までアルミの正真正銘のフルアルミロードバイクと比べると、カーボンバックは乗り心地はいいですよ」
段差とか、そういうのでもわかるレベル?
「そういった大きな衝撃ではなくて、雷おこし状のザラザラした路面の衝撃をいなしてくれるってかんじですね。本当のフルアルミは、モノにもよりますがやはり固いです」
最近はカーボンバックのロードバイクってめっきり見かけませんけど、なんででしょ?
「フルカーボンが値下がりして、誰にでも買いやすくなったのが最大の理由かなと。カーボンがまだ高嶺の花だったころ、少しでも乗り心地をよくするために生まれたバイクですからね」
カーボンバックモデルはフルアルミより軽いんですかね?少量とはいえ、カーボンを使っているわけだし。
「いや、実は重くなってしまう傾向にあるんですよ。なぜかと言うと、カーボンとアルミの接合箇所の強度を持たせるため、中空状態になっていないことがまあまああるんです。なので、フルアルミよりも重いなんてことも。軽さを追求したモデルではなく、あくまで乗り心地改善が目的なんですよ」
あら、そうなんだ。じゃあ、カーボンバックのロードバイクを使うメリットってなんでしょうね?
「コスパの良さですね。そこそこ快適に乗れて、フルカーボンのロードバイクより気軽に使い倒すことができます。たとえば通勤なんて、最適でしょうね。フルカーボンロードバイクで通勤して、コンビニで小休止するとき、鍵があるとはいえ、駐輪には気を使うじゃないですか?でも、安いアルミなら気兼ねなく停めておけますよ」
ふむふむ、たしかにカーボンだとママチャリに当てられてこすり傷をつけられるのが怖い。
「ちなみに、このフェルトのFAはいわゆるワランティフレームと呼ばれているもので、ふつうは流通していないんです」
ワランティフレーム?初めて聞いた単語だ。
「ワランティフレームとは、メーカーが補償用に在庫しておくフレームです。万が一の補償用なので、カタログや公式サイトには展示されませんし、完成車として店頭に並ぶこともありません。ある意味、レアなモデルですね(笑)」
へーーーーー。で、おいくら?
「税込みで4万円ジャスト。ロードのフレームでこの値段はなかなかないですよ。105と安めのホイールで組めば、15万円前後で収まりますね。お手軽にフレーム組みしたい方でしたら、いろいろ冒険できますよ」
うーーーーむ、通勤用に欲しいかも……。
「50と52のサイズが残ってますぜ…売り切れゴメンですよ…フフフ」
ひ、ひいいぃぃぃぃ……。
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