雨天の場合、カーボンリムとアルミリム、どちらが走りやすいのか?

大切なロードバイクやミニベロで走るとき、わざわざ雨天時を選んで走る方はいないでしょうが、物事には不可抗力というものがあります。


出先で雨に遭遇することもあれば、晴れの予報が外れてしまうことも。あと、こないだ中山が経験したのはエンデューロイベントでの雨。しかもかなりの大雨。


エントリーした以上、走らざるを得ない状況にここ最近で2回連続で見舞われたのですが、雨水のせいでブレーキの効きが激変してけっこう焦りました。


ということで、長尾さんと小屋敷さんに雨天の場合はカーボンリムとアルミリム、どちらが有利(よく効く)かを教えてもらいました。


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雨天の場合、ぶっちゃけカーボンリムもアルミリムもカンケーないですよ。どちらもブレーキの効きは悪くなります


「あら…いきなり身も蓋もない結論ですね(笑)」


どちらかがすごく有利ですよって良い方はできないですね。まあ、材質もシューそのものも違うので、一概に比べることは難しいんですが、ハッキリ言って、どっちもどっちかなと


「シュー材質で、効きって変わるものですか?」


ある程度は。たとえばスイスストップのモノは良く効くって言われていますね。ただ、前後セットで6,000円ほどとかなり高価なので、私は使ったことはないですが…


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※こちらはVブレーキ用のブレーキシュー



「ブレーキシューが6,000円って、かなりお高いですね。シマノのブレーキシューって、もっと安くなかったでしたっけ?」


シマノは比較的安いですよ。しかも、105、アルテグラ、デュラエース共通で、なんと前後セットで2,000円ちょい


「スイスストップって、3倍もするんだ。消耗品にさすがにそんなにコストを掛けられない。それにしても、デュラエースも同じブレーキシューっていいですね。減りを気にせず、気兼ねなく雨天時でもブレーキをかけられる(笑)」


アルミリムの場合、シューが墨汁のようになってしまいますもんね…


「カーボンリムの場合も、アルミリムのように真黒になってしまうものですか?」


いえ、カーボン用のブレーキシューだとそれは起きないですね。カーボンホイールのブレーキシューって、なんというか、コルクのような材質感なんですよ


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※こちらはカンパニョーロのブレーキシュー


「まあ、どちらにしても雨の状況では効きが悪いので、スピード出し過ぎには注意が必要ですね」


そうですね。あと、ウェットコンディション用のブレーキシューってのも出回っていますので、あえてそれを選ぶのも手。過信は禁物ではありますけど


「へーー、そんなのあるんですね」


トライストップの製品でたしかありましたね


「ところで、長尾さんだったら、雨の場合にサーキットでエンデューロを走るとして、カーボンホイールとアルミホイール、どっちで出走しますか?」


濡れたくないのでDNSで…(笑)


「ダメです。ぜったい走らねばならないんです(笑)」


…私なら、安い方のホイールで走りますね。雨でシューも減るのが速いし、過酷なコンディションになるわけで、であれば安いホイールと安いシューで気兼ねなく走りますね


「なるほど、賢明な考えですね(笑)。あ、最後にひとつ質問なんですが、カンパニョーロとシマノでは、ブレーキの使い回しってできないですよね?交換しながら使うとか」


いえ、それはできないです。というのも、そもそもシュー自体の大きさがシマノとカンパニョーロでは違うんですよ。なので、舟にすら装着できません。そのへんは命にかかわるので、メーカー指定に従っておくべきです!


「肝に銘じます!」


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