ロードバイク、クロスバイク、ミニベロ…どんな自転車でも乗っていればいつかは故障します。故障しなくてもガタは来ます。日常的に屋外でガシガシ使う道具なので、当然と言えば当然ではありますね。
で、ホイールのガタです。
これも起きます。
予兆もなくいきなり来ることもあります。
今回は筆者(中山)の愛車、ラピエールのゼリウス君のホイール(シャマルディスク)にガタが来たので長尾さんにチェックしてもらいつつ、原因等を解説してもらいました。
※力説するメカニックの長尾さん
「シャマルディスクを買って8ヶ月位になりますが、もうガタってくるもんなんですか?早い気がする…」
「新品でもふつうに起こりますよ。個体差もあるし、ぜんぜん珍しいことじゃないです」
「ディスクホイールってのは関係ありますか?リムブレーキのホイールに比べてガタが来やすいとか、傾向があったりとか?」
「いえいえ、それもないですね。等しく起きるもんです」
「そっか…なんとなくのイメージなんですが、スルーアクスルで固定する=頑丈=ガタが来にくいって勝手に思いこんでたフシが私にあって、それで意外に感じたのかもしれないです」
「このホイール、たしか数年前にディスコンになっていたのを探しまくって神奈川にあるスポーツバイクショップで購入したんですよね。どれどれ…うーん、売られた時の状況がわからないのでなんとも言えないですが、球当たりの調整ネジが…ちょっと舐めかけているかも?」
「あら・・・?そんなことあるかしら。とくに調整はされず、在庫にあったモノをただ受け取ってきただけなので、なんもされてないまま乗り始めた可能性が大っす」
「まあ、8ヶ月前のことなので真相はわからないとして、球当たりを調整すると解決することが多いです…(キコキコ…)うむ、これで治りました」
「はや!!それでもうおしまい?」
「念のため、フォーク側もチェックしておきましょう。ゼリウスのスルーアクスルの受け側は脱着できるタイプでして、これはどっちかというと珍しいタイプ」
「あ、そうなんだ。ふつうのディスクロードバイクだと、受け側のネジ受けはフォークにダイレクトに開いているわけですよね?」
「そうです。なので、もしもネジ受けが破損してしまうとフォークそのものがパーになります。そういう意味では、ゼリウスは交換できる仕様になっているわけで、これは親切な設計といえますね。上位モデルだから…かもしれません」
「で、そのネジ受けのとこがガタの理由になっているかも…ということですか?」
「可能性はありますね…どれどれ……固定用の細いイモネジを緩めて…と、うーん、ここもちょっと緩いかも。なのでしっかり固定をして…と。これでOKだと思います」
「はや!!」
「かなり細めのネジで固定しているので、扱いはややデリケートですね。これで問題ないはずなので、ちょっと試し乗りして確認してみてください」
「はーい…(数分後)見事治ってます!ありがとうございます!」
「カンパニョーロのホイールはシールドじゃなくてカップアンドコーンなので、こういう調整が発生することが多いってのはありますね。ややメカニック泣かせではあります(笑)」
「そうなんすか」
「この辺のメンテナンスはご自身でやるより、メカニックに任せたほうがベターなパーツかと思いますね。ネジやネジ山を破損させたらパーツ取り寄せで時間もかかるでしょうから、なるべく長持ちさせたいですもんね」
「ですね。何かあれば常に長尾さんに相談するようにしまーす」
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