最近雨が多いですね。せっかくの週末が雨だと、「もー!大好きなロードバイクに乗れないじゃないか」ってブルーな気分になります。
ロードバイクは基本的には雨天時は乗らない方が大半でしょうが、出先で雨に見舞われることはあります。天気予報が外れて、土砂降りの雨のなか、泣く泣く長時間走らねばならないときもありますね。まあ、こういうトラブルは、年に1,2回は起きますよね。
ずぶ濡れで帰ってきた後、ロードバイクはどうケアしてあげれば良いのでしょう?クロモリ、アルミ、カーボン等、フレーム素材の違いでケアの方法は変わるのか?どの素材が錆びやすいのか?錆びさせないためには、何に気をつければいいのか?
これまで、数え切れないくらい雨の中を走ってきた、スタッフの長尾さんと小屋敷さんが答えてくれました。
錆びやすいフレーム素材はやっぱりクロモリ?
「クロモリはとくに錆びやすいから、カーボンやアルミよりも雨のときのケアには気を遣いますね。まず最初にやるのは、”シートポストを抜いて、フレームの中の水を抜いてやる”こと。シートポストとフレームの継ぎ目から水は入ってしまいます。他にも、BBからも侵入してきますよ。水は防ぎようがないので、逆さまにして抜いてやる必要があります」
「あと、シートポストの中だけじゃなくて、チェーンステーやシートステーにだって水は入るので、逆さまにするだけじゃなく、いろんな方向に傾けて、水を完全に抜きますね。いちおう、水が抜ける穴はフレームにあるんですけど、抜けずに残る水分もありますから」
じゃあ、アルミは錆ないから、メンテをサボっても大丈夫?
「いや、アルミだって雑な扱いをしていると錆びますよ。濡れた1円玉って、ほうっておくと白くなるじゃないですか?あれがアルミの錆です。ただ、クロモリに比べて錆びにくいというだけです」
あ、そうなんだ。
「フレーム素材に関係なく、シートポストを抜いて水を抜くのは必須です。しばらく逆さまにして水が完全に抜けたら、フレームの乾拭きですね。泥がはねて、砂だらけになっていたりしたら、洗剤で汚れはキレイに落としましょう」
「フレームがキレイになったら、次はチェーンですね。チェーンオイルは完全に洗い流されてしまうので、まずウェスで汚れをよーく拭き取り、新しくオイルを注してあげてください。グリス類は心配しなくて大丈夫。雨程度では落ちません」
フレーム内の水分を抜いて、外側を乾拭きし、チェーンをキレイにする。それ以外でやることは?
「錆びやすいクロモリの場合だけですけど、WAKOから出ているラスペネ(強力な浸透力と防錆性を有するフッ素樹脂配合の浸透潤滑油剤)をフレームの中に吹き付けてますよ。錆を100%防げるわけではないですけど、気持ちですよね(笑)。やっぱり錆って、精神衛生的によくないじゃないですか」
「あと、覚えておいて欲しいんですけど、”異なる金属同士は化学反応を起こしやすい”んですよ。そこは錆びてしまうと、パーツが外しにくくなってしまうことがあります。具体的には、鉄のシートポストとアルミのクイック、とかですね。こうなってしまうと、見た目云々の問題だけでなく、後々のメンテナンスにも影響してしまいます」
「こういう場所が外れなくなってしまうのは非常にまずいので、くれぐれも濡れたままにしておかないでくださいね!」
「メンテをしっかりする人のバイクは、長持ちします!」
サイクルショップ ハクセン
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