ロードバイクは“ポジションが命”だと気づいた出来事

試乗会でロードバイクに乗りますと、当然ながらポジションはピッタリというわけにはいきません。そりゃ、不特定多数の方が代わり番こで乗るわけなので、当然ですね。せいぜい、フレームサイズを確認し、サドルの高さを合わせてもらうくらい、でしょうか。



数キロの試乗なら、ポジションがあってなくても違和感は大したことはないです。でも、いくら高級なバイクでも、走っていて快適ではないですね。



先日、メーカーが異なるロードバイクに10台ほどイッキに試乗させていただくイベントに行ってきまして、高級なハイエンドから、エントリーのクロモリなど、価格帯もフレーム素材バラバラな乗ってきました。で、いろいろ試した結果、重大なことを発見したんです。



たぶん、ロードバイクにおける「真理」を見つけたような気がするので、まあ聞いてくださいよ。


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結論から言います。「ロードバイクは、ポジションが命」です。ポジションが全てといってもいいくらいです。フレーム素材とか、コンポもそりゃ大切な要素ですが、ポジションがあって始めて効果を発揮します。ポジションがずれていれば、高価なパーツも宝の持ち腐れ。



なぜこう思ったかといいますと、試乗した中で一番気に入ったバイクは、高級なモノではなく、ミドルグレードの聞いたこともないメーカーのカーボンバイクだったからです。そのバイク、乗って5メートルでビックリですよ。「おおお!まるで、自分の体にポジションを合わせてくれていたのでは!?」と感じてしまうくらいでした。


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フレームサイズやサドル高はもちろん、ステム長、ハンドルのサイズと向き、ブラケットの位置と角度、すべてが偶然ピッタリとマッチしたんです。



ポジションがあっていると、体のどこにも違和感がなく、体幹で踏ん張ることができ、全身の筋肉をまんべんなく使ってバイクを推進させられます。「自分の意のままにバイクをコントロールできている!」ってうれしくなるんですよね。



そのロードバイク、正直、見た目は好みじゃなかったし、聞いたこともないメーカーだったので、見た目だけだったら絶対買うことはなかったと断言できます。でも、乗ったら評価が180度変わってしまった。これは、べつにこのバイクが他のバイクよりも優れていたってわけじゃなく、単にポジションがピッタリだっただけなんです。



ということは、イマイチだなと感じた他のバイクも、ポジションさえ合わせれば、「ひゃっほー、これ欲しい!」って感じるものなんです。ロードバイクは、ポジションが命なんですよ。



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たとえば、ぶかぶかのジョギングシューズって走りにくいですよね?逆にピッチピチだと痛くて走るどころじゃないですよね?ポジションがあってないロードバイクは、それなんです。



ただですね、悲しいかな、ロードバイクのポジションって、経験が浅い頃は、自分ではどこがどう悪いのか、自覚できないんです。ジョギングシューズなら、サイズを変えればまあ済む話だけど、いくつもの要素が複雑に絡むロードバイクは、そうは問屋が卸さない。



「なんだか肘に違和感がある」

「腕がうまくつかえない」

「腰が伸びてしまっている気がする」

「手首の位置がしっくりこない」



感覚的な感想は言えても、ではどうすべきか?何がそう感じさせているのか?という原因を、なかなか究明できないんです。不快感がはあるのに、自分では修正できない(人にうまく伝えれらない)ストレスって、すべてのローディが経験しているはずですよね。


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ポジションがあっているロードバイクは天国。空を飛ぶ感覚で走れます。ポジションがあっていないロードバイクは苦行。もう乗りたくないってなってしまう。つまり、ロードバイクを選ぶときは、フレーム素材やコンポーネントだけでなく、専門家にポジションを出してもらうことが重要です。



あと、まずは乗って感じてみること。見た目はカッコ良くても、乗ったら「うーん、なんか違う」ってなることもあるし、その逆もあります。



雑誌やウェブサイトのインプレッションは参考にしつつも、まずは体感した方がいいです。そして、ポジション出しは徹底的にやる。お店の人に質問しまくって、違和感があれば妥協せずに修正を頼む。購入後も、遠慮せずに相談に乗ってもらう。



乗っているうちに体が慣れてきたり、筋力もついてくるので、ポジションって変わってくるものなんです。ですので、ポジションは一度決めたら終わり!ではないのです。これが悩ましくもあり、楽しくもある、ロードバイクの世界の奥深さなんです(笑)。



ちなみに、ハクセン鳩ケ谷では徹底的におつき合いしますので、「初めてのロードバイクの選び方がわかんないよー」、「そもそも、自分の適正サイズってなんなの~」という方でもだいじょうぶですよ。



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ロードバイクを始めるときに読む本





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