ロードバイクを輪行するときや、車に積むときは、漏れなくタイヤを外す必要があるわけですが、ロードバイクの扱いに慣れていないときって、「タイヤを外す」って行為に不安を覚えませんか?
私は以前はそうでした。とくに、リアホイールを外すことに抵抗があって、できれば輪行したくないな・・・と思っていた時期があります。
リアホイールを外す不安を具体的に説明すると、「外している間にディレーラーをぶつけて、動かなくなってしまうのではないか?」とか、「ちゃんとリアホイールを装着できるのか?間違ってしまって、ディレーラーを壊したり、ブレーキが曲がってしまって、走れなくなって、その場から動けなくなってしまうのではないか?」という恐怖です。
慣れてらっしゃる方には、「んなこたーない」と一笑に付されてしまうかもしれませんけど、初めてのロードバイク輪行って不安だらけですよね。
似たような胸騒ぎを抱えている方は少なくないはずなので、今回は「正しく、カンタンにリアホイールを装着するコツ」を教えます。
私の愛車(BOMA の Refale)で解説しますよ!
まず始めに、リアのギアをトップにします。トップとは、いちばん外側の、小さな歯、ですね。次にフロントギアをインナーにします。こうすることで、チェーンのテンションを最弱にして、脱着をしやすくするのです。
外すのは割とカンタンで、キャリパーブレーキのレバーをリリースして、クイックリリースを緩めるだけ。ほとんど抵抗なく、スコンとホイールは抜けます。リアホイールも、スプロケットが気にはなるものの、手順はフロントと同じ。チェーンに引っかからないようにするだけ。
問題は、装着するとき。目的地に着き、輪行バッグからフレームとホイールを取り出して、フロントは問題なく取り付けた。難関はリアホイールです。チェーンをうまくスプロケットに引っ掛けつつ、ブレーキシューにタイヤを干渉させないように取り付けるのは、意外に難しい。手こずっていると、フレームを支える左腕が痛くなってきます。
まず最初にするのは、トップのギアをチェーンに当てがうこと。トップで外したので、トップではめるわけです。下から持ち上げるようにしてチェーンを引っ掛けつつ、フレームに持っていくわけですが、スコンとはハマってくれません。しかし、焦りは禁物。ここで、力任せにオラァ!と持ち上げようとすると、ディレーラーに負荷がかかったり、ブレーキシューにガツンとぶつけてしまいます。
最悪、スプロケットでチェーンステーを傷つけて、泣きを見ることになります。馬鹿力ではめようとしないでくださいね。
ここでのコツは、ガイドプーリーを指で下に軽く押すこと。するとあら不思議、ホイールとフレームが引き合うかのように、スポッとハマるんです。ホイールを押し込もうとしなくても大丈夫です。
ディレーラーのテンションが高めだったりすると、なおのことガイドプーリーを押さないとはまらないことがあるので、覚えておいてください。
このプーリーですね。2個ある方の、下の方と覚えておいてください。これを地面に向けて押すんです。
上から見た図。ホイールをあてがってもうまく入らない時、ここを押し込むとあら不思議、フレームがスコッと落ちるようにハマります。
最後に、ブレーキのリリースレバーは忘れずに締め込んでおくこと。開けたままでもブレーキは効きますが、甘くなります。ホイールが無事装着できた喜びに浸って、この作業をすっぽかさないようにしてください(笑)。
ちなみに、実業団とかプロレベルの本気レースのゴール前スプリントでは、リリースレバーをわざと開けて、フレームのよじれが当たらないようにする選手がいたりしますが、例外中の例外なので、ハクセン的にはオススメはしません。
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