ロードバイクでの一般的なタイヤといえば、「700✕23C」ですね。
この数字はタイヤの規格の表記法の一つで、タイヤ幅については23Cとか25Cとか(28Cとか19Cとか)あるのですが、23Cは23ミリ、つまり2.3センチ。25Cなら2.5センチってことですね。
乱暴に言ってしまうと、一般的なロードバイク完成車は23Cが、クロスバイク完成車は25Cが装着されている印象です。よりスピードを求めるロードバイクはタイヤを細く、オールラウンド重視のクロスバイクはやや太めってことなのでしょう。
ただ、最近はあえて25Cを履くローディもいますし、プロロードレースの世界ですら25Cを選択している選手もいますので(しかもタイムトライアルで!)、どちらが一概に良いかは言えないのでしょう。
<参考リンク>
ステージ5勝を達成 ツール・ド・フランスを駆けたヴィットリアタイヤ
それぞれにどのような特性やメリットがあるのか、小屋敷さんに教えてもらいました。
「25Cは23Cよりもエアボリュームが多いので、乗り心地がよいってメリットがあります。反面、タイヤがやや重くなってはしまいますね」
転がり抵抗とか、空気抵抗はどうなの?
※写真は25Cを履いたBOMAのシクロクロス
「転がり抵抗は、25Cだからといってさほど悪いわけではないんですよ。空気抵抗に関して言えば、25Cのほうがホイールのリムとの段差が少なくて真っ直ぐになるぶん、むしろベターという話も聞きますね」
ギリギリのスピードを求めるようなピュアレーサーでもないかぎり、あんまり気にしなくてよいレベルってことかなぁ?
「ボクはそう思います。週末のロングライドや通勤に使うぶんには、どっちでも大差ないか、25Cのほうが実用性は高いと思いますね。19Cって極細タイヤもありますが、レース向けなので一般のローディは手を出さなくてもいいでしょう」
※こちらは23Cを履いたBOMAのラソア
「小屋敷さんは23Cと25C、どっちに乗ってるの?」
「自宅の在庫次第ですけど、どっちにも乗ってます。最近は23Cがたっぷりあるので、23Cばかりですが(笑)」
「25Cだとパンクに強いってことはないの?」
「それはないですね。太いから、エアボリュームが多いからよりパンクしにくいとは言えないです」
「でも、ブルペユーザーが使うのはもっぱら25Cって聞くけど、それはパンクリスクが少ないことが理由じゃないのかしら?」
「どうかなー。パンク云々よりも、ロングライドを快適にするための乗り心地を重視してのことだと思いますね」
「じゃあ、23Cと25C、より耐久性が高いのはどっち?」
「長持ちさせたいなら、23Cか25Cかという幅を考えるよりも、ゴムの材質に目を向けたほうがいいかも。エンデュランス系ならやや厚めなので、モチはよいです。同じメーカーの同じモデルでも、レースとかエンデュランスとか複数タイプがあったりするので、用途で使い分けてくださいね」
※こちらはカーボンディープリム&23C(チューブラータイヤ)の組み合わせ
サイクルショップ ハクセン
〒334-0011 埼玉県川口市三ツ和1-9-24
TEL 048-281-0926 FAX 048-281-0985
メールアドレス h-hakusen@ace.ocn.ne.jp