ビンディングペダルの外し方って、けっこう皆さん我流じゃありません?
装着はわりと同じで、はめた右足で漕ぎだして、左足を乗っけてはめるのが一般的でしょうが、外し方って人それぞれだったりしますね。タイミングもそうですし、どの位置で足を外すかは、その人の癖があるような気がします。
大きく、「左足を上にして外す」か、「左足を下にして外す」かの二通りに分かれると思います。どちらが正解かって話でもないのでしょうが、スタッフの長尾さんと小屋敷さんはどちら派なのかを理由付きで訊いてみました。
※ スタンディングスティルのワザを(フラペで)披露する長尾さん
長尾 「ボクは左足を上にして外しますね」
小屋敷 「ボクもです」
中山 「なぜですか?」
長尾 「着地するときは右足を下にしておきたいからです。初めから左ペダルを上にしておけば、着地準備できてるって理屈ですね」
中山 「ボクは逆で、左足が下のときにクリートを外すんです。左足が上になっていると、クリートが外しにくくありません?」
長尾 「うーん、左足が上でも外しにくさは感じないですね。左足が下だと、着地前にペダルを半回転させなくちゃいけないから、逆にめんどくさくないですか?」
中山 「それはないなあ・・・どっちが正しいんだろう?」
小屋敷 「正解、不正解ってのはないので、ご自身がやりやすい方法で外せばいいですよ。それよりも注意して欲しいのは・・・」
中山 「なに?」
小屋敷 「クリートが緩んでくることがあるので、ときどき増し締めしてやってください。クリートが緩いままで外そうとしても、外れなくてパニックになることはありますから」
中山 「うわ、それは怖い」
長尾 「とっさに右足を外せればいいですが、たいてい焦ってしまい、立ちゴケしてしまうもんです(笑)」
中山 「ビンディングって、僕も始めて挑戦したときは怖くって、すごく勇気を振り絞ったんですけど、少ない力で外せるような、心配性な人向けのビンディングってないんですかね?」
小屋敷 「シマノのPD-R540-LAはそういう人向けです。初めてビンディングペダルにトライする人向けの、弱い力でも外せるタイプですね。ちなみにLAは“Light Action(ライトアクション)”の略です。」
中山 「クリートはSPD-SLを使うの?」
小屋敷 「ですね。ただ、100%立ちゴケしないビンディングシステムなんてモノは存在しなくって、こけるときは何を履いていてもこけるもんです」
中山 「それを言ったらおしまいでしょ(笑)」
※見た目はふつうのペダルと大差ない。
小屋敷 「PD-R540-LAで慣れてからノーマルのSPDーSLにするのもアリなんですが、もったいない気がするんですよ。どうせノーマルのを使うことになるんだから、最初からノーマルで慣れればいいと思います。そのほうが経済的だし、近道ですよ。ノーマルではどうしても怖い!って人でなければ、ノーマルタイプから始めちゃってくださいってのがボクのアドバイス」
中山 「たしかに、ビンディングって1ー2週間もすれば、当たり前のように身体に馴染むものですよね。僕もそうだったな」
小屋敷 「ノーマルのペダルのキャッチのネジを最弱にしておけば、LAまでとはいかなくても、十分軽くなりますよ。で、慣れるに従って徐々に締めていけばいいでしょう」
※ しつこくスタンディングスティルに挑戦する長尾さん
「あの、上手ってことはよくわかりましたから、もういいですよ・・・」
Sports Bicycle Start Book 2015
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