こないだ、マウンテンバイクの基礎知識を教えてもらったわけですが、バイクそのものの知識もさることながら、「山での正しい乗り方」とか「具体的な楽しみ方」といった作法はよくわかりません。
マウンテンバイクというくらいなので、山に持って行って、野山を駆け巡ることはわかります。ただ、やったことがないのでいまいちピンとこないのです。ロードバイクのツーリングとは違った注意点がないかをマウンテンバイク歴が長い長尾さんに訊いてみました。
マウンテンバイクで山に行くときの注意点とか鉄則ってあります?
「ずばり、一人で行かないことですね。ロードバイクだとソロのツーリングは珍しくないですが、山では絶対しない方がいいです」
それはなぜ?
「事故って動けなくなったときに助けがないのと、遭難してしまう可能性があるから」
山道は人通りも少ないし、ケガで動けなくなったら確かに命に関わりそう。でも、いまどき遭難するってことはないんじゃ?
「マウンテンバイクって、けっこう山奥まで行くこともあって、2時間くらいバイクを押したりすることもあります。すると、ここはどこだ?ってわからなくなる人もいますね」
スマホの地図があれば、遭難することはないでしょー?
「理屈では確かにそうですが、電池切れ、圏外って可能性はあります。それに、スマホの地図だと高低差が表示されなかったりしますよ。そうなると、地図上は近いのに、崖で進めなかったりってこともふつうにあります」
電子機器に頼り切るのも怖いってことか。他に注意点は?
「装備の話ですが、シンガード(すね当て)、ニーとエルボーのガードも必要ですね」
膝と肘はわかるけど、なぜにシンガードが必要なの?
「岩とか段差でペダルを踏み外すことはマウンテンバイクだとしょっちゅうあって、スネがペダルにガツンと当たると、スネの皮をざっくりやられることがあるんです。まあ、マウンテンバイクあるあるですね(笑)」
痛そう・・・。そうか、マウンテンバイクのペダルって、滑り止め用のスパイクを打ってあったりしますもんね。
「それです。スパイクが仇になってしまうんですね」
えっと、ヘルメットも被りますよね?
「当然!それも、ロード用のじゃダメで、マウンテンバイク用の後頭部がスッポリ覆われるモノじゃなきゃダメですよ」
ロードのじゃダメな理由は?
「後頭部のカバーが甘いでしょう?岩場でこけて尖った岩で後頭部を打とうものなら・・・結果はわかりますよね・・・(笑)」
おおお、そうか、山でこけるということは、舗装された公道でこけるよりも数段危険ってことか。
「エアインテークがなく、むちゃくちゃ蒸れますが、それはマウンテンバイカーの宿命だと思って受け入れてください」
ところで、このマウンテンバイク、ボトルケージをつける場所ないですけど?
「そうなんです。フレーム形状によってはボトルが取り付けられないタイプもあります。なので、ウォーターサーバーの付いたキャメルバックは便利です。それがなければ、バックパックでボトルを運ぶしかないですね」
そっかー、バックパックは重くなりそうですね。
「ええ、加えて、補給色はロードバイクのときよりも多めに持参してくださいね。山の中で買い物はできませんからね」
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