105もアルテグラも11速化されたので、現在10速モデルをお使いの方は、「いつアップグレードしようか」とお悩みのことかと思います。
11速化にあたっては、ホイールそのものを交換せねばならないケースや、フレームが対応していないケースもありますが、「ハブ交換だけでイケる」ケースもあります。
今回、スタッフの長尾さんの私物ホイール(BOMA)で、11速用のハブに交換する様子をお届けしましょう。
まずはハブを取り外します。が、これが相当に固く締まっていて、数分間格闘。
10速のハブと11速のそれとでは、ぱっと見は見分けがつきません。並べてみると、11ー28速のほうがほんの少し長いですね。
先端に爪のようなものが3つ飛び出しています。
受け側のホイールには、爪を受けるような細かい溝がありますね。
この凹凸の機構がラチェットですね。進行方向には爪がかかって回転しますが、逆回転は爪がかからないので空転するという仕組みです。
ホイールを回して動きを止めると、「カラカラカラカラ」と音がしますが、このラチェットの爪と受けの間で起きているんですね。漕ぐときは足のパワーをここで推進力に変えているわけですから、ものすごい負荷がかかっています。それだけ、頑丈に作られているパーツです。
溝が細かいほどかかりは良いので、いわゆる反応の良いホイールになります。
まあ、溝が多い=高級品と一概には言えないですが、ホイールの性格は現れますね。ラチェットの構造はメーカーごとの考え方とかポリシーが出る部分とのことです。
ラチェットについては、このあたりのページに詳しく書かれていましたので、ご参考にどうぞ。リンク先はどちらもウィキペディアです。
さて、取り付け前に汚れを拭き取ります。
次に新しいグリスをつけます。グリスが抜けるとラチェット音が大きくなるので、ときどきバラしてグリスアップしてあげましょう。
グリスの代わりにオイルを挿す方もいますね。こまめにバラしてメンテナンスする方はそれでも問題はないですが、グリスのほうがより長持ちします。
防水シールも忘れないように。小さな輪っかにしか見えませんが、浸水を防ぐ大切なパーツですので(笑)。
※上の写真の「黒くて薄い輪っか」が防水シールです。
ものの10分で11速化の完了!
ロードバイクメンテナンスブック シマノ105 11速編
長尾さん、これで思う存分、愛車のVIDEを走らせられますね!?
「それが、この数ヶ月ずっと忙しくって、乗る時間がまったく確保できないです。愛車を眺めつつ晩酌するのが唯一の楽しみです・・・」 (´・ω・`)
「お、お疲れ様です・・・」
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