バーハンドル式のミニベロやクロスバイクには、たいてい「ラピッドファイア変速機」がつけられているものです。
105の11速化にあわせるかのように、シマノの変速機も11速化に対応しました。
どんなシフターなのか。特徴はなにか?使い勝手は?などなどをじっくり見させてもらいました。
フロントから見ると、とくに造形に新しさは感じません。言われなければ、11速対応に見えないくらい。「11speed」と描かれているのを見て、ようやくわかるレベルです。
人差し指で手前に引いてシフトアップし、親指で押し出してシフトダウン。これが基本的な操作方法。
シフトアップのトリガーは中空構造になっており、厚みがあります。シフトダウンのトリガーには「ゴルフボールのようなボツボツ処理」が施されており、滑り止め効果を発揮します。夏場は指の汗で滑ることがありますからね。
操作音を文字で伝えるのは難しいのですが、音は控えめで、「カチカチ」くらい。
スラムのラピッドファイアはパチンッパチンッと硬質な音が響くのにくらべ、柔らかな音ですね。音が気になることはまずないと思います。
シマノのラピッドファイアの最大の特徴が、「シフトアップのトリガーは手前に引いても、前に押し込んでも変速できる」という点。
だからなんだと言われると返す言葉がないのですが(笑)、気持いいじゃないですか。乗り手の快適な操作方法でシフトアップができるのは何気にいいですよ。
※シマノでの未対応のラピッドファイアもあります。
※スラムはそもそも未対応です。
なお、11速化されたラピッドファイアが装着されるのは、ダホンのMu SLX。
このカリブブルーはかなり人気色なんですが、実車を見るとなるほどナットク。女性に似合うブルーってなかなか無いですが、これはむしろ女性に似合うような気がします。
重量は衝撃の「8.6キログラム」。デフォルト状態のミニベロでここまで軽いのは実に稀有です。この軽さなら、輪行もラクラクですよ。
サドルもカラーをマッチさせていますね。
パナレーサーのミニッツライトも似合っています。
リアディレイラーは105(当然11速)。「ミニベロに11枚のギアが必要なのか?使いこなせるのか?」という野暮な質問はナシにしましょう(笑)。
ミニベロとは自転車の中でも激しく自己満足度が高い乗り物なのです。使いこなせるかどうかではなく、「11速もあるのだぞ、ムフフ」と心のなかでニンマリするためなのです。それでいいのです。それが正しいミニベロの楽しみ方です。
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