自転車マガジン by ハクセン鳩ヶ谷

「他にはなにを食べます？」

「コンビニにあるものを適当に・・・塩大福やどら焼きもいい補給食だよ。バナナでもいいんだけど、ゴミになってしまうのが玉にキズだね」

「ああ、あんこ系って補給に適しているっていいますよね。羊羹とか」

「そうそう。こまめに食べないと、ハンガーノックになるからさ」

「私、一度もハンガーノックになったことがないんですけど、なってしまうとどんな感じなんです？」

「急にガクッと力が入らなくなってしまうんだ。予兆とか前兆がないので、厄介なんだよね。そうならないためには、とにかくこまめに補給すること」

「目安としては、どんなペース配分で？」

「個人的には60分走ったら、小休止を入れるよ」

「ふむふむ、60分というと、ロードバイクなら20キロちょいってとこですかね」

「そうだね。でも、夢中で走っていると、時間経過を忘れてしまうこともあるんだ」

「楽しすぎるツーリングとかだと、2時間くらい走り続けちゃうことありますね。あと、ヒルクライムも必死に漕いでいると意外に時間経過がかわりにくい」

「調子よく漕いでいても、ハンガーノックになったら一発でアウト。その場にへたり込んでしまう」

「冬だと寒いし、危険ですよね」

「そう。それに、ハンガーノックになってからいくら慌てて食べても、すぐには回復しない。最低でも小一時間はかかるかなあ」

「うーむ、ソロでやってしまったら、かなり危ないですね。僕も気をつけよう」

と、そのとき小屋敷さんがやって来ました。

「小屋敷さんはハンガーノックになったことあります？」

「人生で一度だけ……でも、まずならないですね。なぜなら、食べ物はあったらあっただけどんどん食べてしまう性分なので（笑）」

※特盛り×2…くらいの豚丼を平気で平らげますよね、小屋敷さんって……




「なるほど（笑）。ちなみに何が好き？」

「冬場なら、スニッカーズ。夏なら、ジェルとかセリー飲料を凍らせて、それで身体を冷やしながら走ることもありますよ。一石二鳥です」

「それ、いいアイデアですね。店長もゼリー飲料は使うんですか？」

「個人的には固形物が好きなので、ジェルはあまり使わないかな」

「わかります。食べている感覚って、大事ですもんね」

「あと、ハンガーノックで怖いのは、注意力散漫になってしまうこと。ひどい時だと、ビンディングペダルを外すことさえ忘れてしまって、路上にすってーんってコケることもあるみたい」

「なにそれ怖い…」

「だから、こまめに食べることをクセにしておくこと！季節を問わず、心がけておいてね」

「はーい」







※タバコがやけに小さく見えてしまう……





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