アルミのロードバイクとかミニベロを買いますと、否が応でも徐々に「カーボン化したい・・・したいよぉぉぉ」という欲望に襲われます。間違いなく襲われます。100パーセント保証します。
で、フレームは変えられないので、まず考えるのがシートポストとハンドルですね。万単位のパーツ交換なので、「どっちから先にしようか」と悩むはず。
できれば効果を感じられるカスタマイズをしたいところなので、シートポストとはあんどる、どちらがより大きな効果を感じられるのか、長尾さんとねがみん君に聞いてみました。
好きな人は、素材にもこだわるのです…
「結論から言いますと、ハンドルの交換の方が効果はでかいです」
「あら、てっきりシートポストだと思ってた」
「いえ、カーボンハンドルのほうが衝撃吸収効果は高いですよ」
「なんとなくなんですが、お尻の荷重がかかる部分であるシートポストのほうが、効果を感じやすいのかなーなんて思ってましたよ。でも、なんで？」
「カーボンって、上下運動よりも左右により効果を発揮するんですよ。シートポストは基本的に垂直に近いので、上下の振動を吸収します」
「ハンドルのほうは？」
「ハンドルも上下の振動を吸収しますけど、それ以上に左右に方向にも吸収してくれるんです」
「ほほう」
「カーボンのハンドルを使うとわかりますが、ダンシングとか下ハンでもがくとしなります」
「そう？そんなにしなります？」
「しなりますよ。なんなら、目視が余裕でできるくらいに」
「そうなんだ。そんなにしなるってことは、つまり衝撃吸収効果も高いと」
「そういうことです。ただですね、効果を正確に感じ取るには、ホイール、タイヤ、フレームを同じ条件下でやるほうがいいです」
「ですね。僕はアルミのハンドルをタイレルのミニベロで使い、カーボンのハンドルをロードバイクでつかっていますが、そんなに効果を感じないんですけど」
「猫に小判・・・」
「あ、でも荒れた道ではあきらかに差を感じますね。
アルミの方がガタガタがしっかり手に伝わってきますもん」
「フレームの差もあるし、ミニベロとロードというそもそもの違いも影響しているのは確実ですが、であってもハンドルの差もありますよ」
「ところで、ステムについてもお聞きしたいんですが、カーボンって主にアルミが主流で、カーボンもありますよね。あれって、カーボンの方が衝撃吸収効果に効くんですかね」
「ステムはあまり効果はないです。軽量化にもさほど寄与しません」
「そうなんだ」
「ぶっちゃけ、ステムはアルミでじゅうぶんです。カーボンだと剛性にやや不安があります。実際にのってみるとわかりますが、ステムがたわむのはあまり気持ちの良いものではないです」
「なんとなくわかる」
「
プロでも、ステムはアルミって選手、結構多いとおもいますよ。なので、カーボンに替えたいのであれば、まずハンドルを、つぎにシートポストでしょうかね。ステムはアルミのままでOKってことで」
「ラジャでーす」
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