ロードバイクのフレーム内に水が侵入する理由とは

金属メカが多数存在するロードバイクは、サビの原因となる水は大敵。なるべく乾いた状態で乗り、保管したいものです。


ただ、どうしても雨の中を走らざるを得なかったとき、フレーム内に浸水はしてしまうんですよね。ちょっとした隙間からでも入ってしまうからです。

 
じゃあ、雨天では絶対に乗らないってサイクリストのフレーム内には、水が入ることはあり得ないのでしょうか?




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ポタポタと水滴が・・・






「私は基本は雨天ではロードバイクに乗らないんで、水が入ることはないはず」


いや、実はそれがそうでもなくって、浸水することはあるんですよ…


「どういうときです?」


まず、フレームで浸水しやすい場所はシートポスト、ケーブルが通る穴、ボトルケージのネジ穴、ヘッドパーツ…あたりですね。BBもなくはないですが


「ようするに、ネジの穴があるとか、2つの部品を接合しているスキマってことですよね」



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ですです。あとはDi2のケーブルを通すとこも、可能性あります。水浸しにしなくても、ちょっとの穴から浸水はするものでして


「さっきの、雨の中を走らなくても、浸水するって話ですね」


ええ、例えば水たまりを通過したときに、巻き上がった汚水がシートポストについちゃうことはあるじゃないですか


「あー、あるあるですね。雨上がりの河川敷とか、染み出した水がでっかい水たまりになっていることはあよくある」


そう。なので、晴れの日でもフレームに水が付着するケースはいくらでもあるんです


「そんなちょっとした量でも、浸水してくるの?」


しますよ。バカにできないですよ。水を舐めたらダメです(笑)



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「ブレーキ台座からフレーム内に入ってくることは…?」


たぶんそれは問題ないです。ブレーキ台座はネジを通す穴しかないものなので


「まあ、でもカーボンフレームならサビはしないから、大騒ぎする必要はないのでは?クロモリだとさすがにまずいけど」


そうでもないですよ。ベアリングが内側から腐食してしまうことはありますから


「あーーー、そのパターンか。見えないぶん、発見も遅れてしまうので、タチが悪いですね」


あと、洗車した後も、しっかり乾拭きするのは当然として、すぐに片付けずに日陰で干して、しっかり乾燥させるとか、エアスプレーで指の届かないスキマの水滴を吹き飛ばすとか、してあげてください



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「よく、ツールドフランスのチームのメカニックが高圧洗浄機で丸洗いしているじゃないですか。あれって、まずい?」


まあ、やってもいいですよ。ただ、ちゃんとメンテナンスっするスキルと知識があればの話ですね。プロは機材を好きなだけ使えるので、一般人の我々とは感覚も違うでしょうからね


「肝に銘じまーす」






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