ロードバイクやミニベロのタイヤは消耗品。ですので、使えば使うほど磨耗するし、走れば走っただけ寿命は短くなります。
タイヤの寿命はその人の乗り方にもよるので一概に「このタイヤなら何キロ走れます」とは言えません。が、一般論として、太いタイヤと細いタイヤではどちらのほうがより長持ちするのでしょうか。
長尾さんと小屋敷さんにアドバイスを求めてみました。
「一般論になりますが、はっきり言って太いから長持ちとは言えないです」
「あ、そうなんだ。なんとなくですが、太い方が長持ちするような印象があったんですが」
「太さ云々よりも、種類というか、タイヤのキャラクターのほうが重要ですね。レース用か、エンデュランス用か、のような」
「そういうことか。じゃあ、25cのレース用と、ブルベ用の23cとなら、23cのほうが長持ちするであろう…と」
「そういうことです。ただ、厳密にいうと…太いほうが気持ちだけ有利」
「え、そうなんだ。それってどういう理屈でですか」
「タイヤが太くなれば、ほんの僅かですがホイールからの直径が23cより太くなります」
「はいはい、でもそれって、ゴムの厚みとか、膨らむ容量がほんのちょっとだけ大きいから・・・ってことですよね?」
「ええ、そうです。なので誤差の範囲ですね。普通に使う分にはほぼ考えなくて構わない数値です」
「とはいえ、サイコンでタイヤの大きさを入力設定するじゃないですか。なので、正確に走行距離を計測するならタイヤのサイズを律儀に入力するほうがよいですよね?」
「ですね。自転車のタイヤは太さや種類によって直径がちょっとづつ変化しますので」
「なるほど」
「タイヤ選びも重要ですが、ないがしろにしていけないのは空気圧チェック。あとは、長期間乗らない間は空気を半分ほど抜いておくのもよいですよ」
「それは、タイヤそのものとチューブにかかっている負荷をちょっと取り除くイメージですかね?」
「ええ、ずっとエアが入っているってことは、テンションがかかりっぱなしのようなものですから。ただ、毎週乗るような人はとくにする必要はないかなと」
「月に1、2回しか乗らないような、頻度が低い人向けの対策ですかね」
「そこまで神経質になる必要はないかもですが、タイヤに優しいのは間違いないです。それと、乗ったあとは小石がタイヤに食い込んでいないかチェックする、軽く拭いて汚れを落とす…のも有効ですよ。店長はそれを習慣にしています」
「ムフムフ…ところで、小屋敷さんのお気に入りロード用タイヤって、ミシュランのプロ4でしたっけ」
「ですね、Pro3のころから愛用しています。ちなみにぼくは、ノーマルとエンデュランス用があったら、迷いなくエンデュランス系を選びます」
「それはなぜ?」
「乗り心地がいいからです。ちょっぴり空気圧指定が低めで、ゴム厚もしっかりとあるからかなーっと思ってます。個人的にっ好きなタイヤブランドはミシュランのプロ4で、以前はプロ3を愛用してました」
「タイヤって良し悪しもさることながら、好き嫌いとか好みが現れますよね」
「ですね。自分が好きで気に入ればパナレーサーでもIRCでもシュワルベもいいですよ。色々試して自分のフィーリングに合うものを探してみてください」
「はーい」
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