最近のコンポーネント絡みの話題といえば、 やはり新型105じゃないでしょうか。そうR7000系ですね。
それと同時に発表されたのが、 グラベルやオフロード向けのコンポーネント、ULTEGRA RXです。
ん?R8000と何が違うん?って感じるかもですが、 リアディレイラーのみのラインアップとなってまして、 R8000系ULTEGRAをベースに、 荒れた路面でチェーン暴れを防止するためにMTBコンポーネント 由来のスタビライザーを搭載しております。
「スタビライザーってなんじゃらほい」って方のために、 長尾さんにその正体を聞いて来ました。
リアディレイラーについたスタビライザー(小さなスイッチ) をオンにすることでケージの動きを抑えてチェーンの暴れを抑制し 、チェーン落ちとかノイズを減らす効果を生み出します。
スタビライザーのスイッチがどんなものか、 マウンテンバイクを例にお見せしますと、 小さな突起があるのがわかります? これを動かしてオンオフするわけです。で、オンにすると、 ケージのテンションが高まって、動きにくくなります。 これでチェーン落ちを予防する、と。
※これがオンで
※これがオフ
※これがオンで
※これがオフ
「だったら常にオンでいいんじゃね?」
って気もしますが、 オンになっていると変速が若干シブくなるので、 ここぞというシーンでだけ使うのが賢明だそうな。なるほど。
11-28Tから11- 34Tまでのスプロケットに対応しており、機械式はもちろん、 Di2タイプもラインアップしてます。
「従来製品との互換性はあるの?」
あります。シマノの11速なら互換性あります。 リアディレイラーのみの交換もできますので、 お財布に優しいです。 グラベルロードやシクロクロスを楽しむサイクリストには必須とい えるかも。ちなみにトレック・ セガフレードがスペアバイク用として投入済みなんですって。 石畳を走るステージとかでも投入されるかもしれないです。
なお、名称はワイヤータイプが「RD-RX800-GS」で、 電動変速のDi2は「RD-RX805-GS」です(長い…)。 6月末の発売予定。
で、このULTEGRA RXですが、 フツーのロードバイクに使う意味はあるのかないのか。 長尾さんによれば、
「ないですね」
とのこと。
舗装路を走るロードでチェーンが暴れることってほぼないですし、 ちょっと荒れた路面程度ならスタビライザーの出る幕でもないわけ で、通常のリアディレイラーでなんの問題もないです。あくまで、 シクロクロス、 グラベル系に乗られる方のみが検討する商品ということ。
まあ、11-28Tから11- 34Tまでのスプロケットにしか対応していないので、 その辺の制限があることだけは気に留めておいたほうがいいでしょ う。