ロードバイクを何年も長期に渡って乗っておりますと、
チェーン、ワイヤー、 カセットスプロケットのような目に見える部分はもちろん、 内部の目に見えない場所も劣化してきます。 目に見えないぶんだけ進行具合に気づきにくく、下手をすると「 ボロボロになるまで気づかなかった…!」ってことも。
筆者は以前、 ヘッド部分をボロボロに錆びさせていることに気づかず、 そのままず~っと乗っていて、ついにハンドル操作がおかしい… うまく走らせられない…どうしよう! って羽目に陥ったことがあります。
末期症状になる前にメンテナンスのタイミングを見極めたいので、 今回はヘッドの回転がなんかいまいち… と思ったときの対処法を事例とともに紹介します。
こちらは2年半乗ったロードバイク(娘の)で、その間、 パーツ交換は一切していません。やったのは洗車のみ。
パット見は何の問題もなく見えるものの、ここ数ヶ月、 ハンドル操作が重くなった感じがする……ということで、 長尾さんに診てもらったのです。
「うーむ、外から見た印象だけだと、 そんな大きな問題は発生してないっぽいです。まあ、 冬場で気温が低いとグリスが固まりやすい傾向はあるので、 そのせいかもです」
「ためしに確認してもらって良いですか?」
「どれどれ……ん?これは妙に重いですね。
「お願いします」
「(キコキコ…)ふーむ、ベアリングも問題ないし、
「なにか異常でも?」
「入っているべきシムがないですね。
「うーん、フォークを抜いたことは一度もないし、
「おかしいな。納車次点でシムが入ってないことはないし、。
「……あ、そういえば1年以上前、
「もしかしたら、そのときにはめ忘れてしまってたのかもですね。
「2枚入れるのがふつうなんですか?」
「いや、1か2枚ですね。
ということで、わりとあっさり解決してしまいました。
やはり、頼るべきはプロのメカニック…… ものの数分で終わりました。
余談ですが、ハンドルの旋回性がよりスムーズなのは、
なぜならシフトワイヤーがなく、ブレーキワイヤーしかないため。
機械式のコンポーネントよりも2本ワイヤーが少ないので、
筆者はDi2に乗っているのでよく分かるんですが、
異論反論はあるかもですが、
ということで、中の見えないヘッド部分に違和感を感じたら、