ロードバイクのハンドルの動きが重くなる原因と解消法

ロードバイクを何年も長期に渡って乗っておりますと、当然消耗品が劣化してきます。

 
 
チェーン、ワイヤー、カセットスプロケットのような目に見える部分はもちろん、内部の目に見えない場所も劣化してきます。目に見えないぶんだけ進行具合に気づきにくく、下手をすると「ボロボロになるまで気づかなかった…!」ってことも。
 

筆者は以前、ヘッド部分をボロボロに錆びさせていることに気づかず、そのままず~っと乗っていて、ついにハンドル操作がおかしい…うまく走らせられない…どうしよう!って羽目に陥ったことがあります。

 
末期症状になる前にメンテナンスのタイミングを見極めたいので、今回はヘッドの回転がなんかいまいち…と思ったときの対処法を事例とともに紹介します。



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こちらは2年半乗ったロードバイク(娘の)で、その間、パーツ交換は一切していません。やったのは洗車のみ。
 

パット見は何の問題もなく見えるものの、ここ数ヶ月、ハンドル操作が重くなった感じがする……ということで、長尾さんに診てもらったのです。



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うーむ、外から見た印象だけだと、そんな大きな問題は発生してないっぽいです。まあ、冬場で気温が低いとグリスが固まりやすい傾向はあるので、そのせいかもです


「ためしに確認してもらって良いですか?」


どれどれ……ん?これは妙に重いですね。グリスが固まったくらいでこんなに重くなることはないので、別の原因かも。ちょっと開けてみましょうか


「お願いします」


(キコキコ…)ふーむ、ベアリングも問題ないし、グリスが抜けた様子もない…とくに異常はないですね…不思議だな…。むむ、ちょっとまってください


「なにか異常でも?」



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入っているべきシムがないですね。本来はスペーサー的な役割をするシムという薄いものが入ってないといけないんですが、それがないです


「うーん、フォークを抜いたことは一度もないし、納車された状態のママ2年半になるんです。なのではめ忘れたってはずはないんですよね」


おかしいな。納車次点でシムが入ってないことはないし、。仮に入っていなければ納車前の整備の次点でメカニックさんは気づくはず


「……あ、そういえば1年以上前、フォークを抜いて洗車したことがあった…!それしか理由が考えられない」


もしかしたら、そのときにはめ忘れてしまってたのかもですね。まあ、いずれにしても原因がはっきりしたので、いま2枚入れておきました



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「2枚入れるのがふつうなんですか?」


いや、1か2枚ですね。人によっては使わないってケースもあるくらい。ただ、あったほうがベターではあります


 
ということで、わりとあっさり解決してしまいました。
やはり、頼るべきはプロのメカニック……ものの数分で終わりました。
 

余談ですが、ハンドルの旋回性がよりスムーズなのは、Di2です。
なぜならシフトワイヤーがなく、ブレーキワイヤーしかないため。
 

機械式のコンポーネントよりも2本ワイヤーが少ないので、それだけひっかかりが少なくなり、回転性が良くなるという寸法です。Di2の隠れたメリットですね。



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筆者はDi2に乗っているのでよく分かるんですが、変速の快適性もさることながら、ヘッドの回転性が機械式に比べて劇的に軽くなり、感激したのを覚えています。
 

異論反論はあるかもですが、走っていてとにかく気持ち良いのはDi2だと今も感じています(^^)
 

ということで、中の見えないヘッド部分に違和感を感じたら、ギリギリまで引き伸ばすのではなく、早め早めにメカニックさんに診てもらうことをオススメします。まじで3分で解消することもありますので…。
 


 
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