実は意外に実用性の高い、シクロクロスについて解説します

シクロクロスというジャンルのロードバイク、私はまだあんまり見かけないですが、皆さんはいかがでしょうか?



私の勝手なイメージですが、シクロクロスって、泥や土でのレースといった特殊なジャンルに特化されたロードバイクで、実用性は低いって思っていました。



ダートを走るためのロードバイクでしょ?物好きな人たちがいるものだなあ」くらいにしか思ってなくて、自分が買うことはまずないって決めつけていました。



そんなある日、ハクセン鳩ケ谷に立ち寄ったら、長尾さんがシクロクロスをせっせと組んでいたので、シクロクロスのメリット・デメリットを率直に訊いてみました。



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今日は、BOMAのD・OLA(ドーラ)を組んでまーす。





「シクロクロスって、もともとは冬のトレーニング用なんですよね。山とかに持ち込んで、高負荷をかけて走るために作られたバイクなんですよ」



タイヤも太いっすね。



「32Cですね。ブロックパターンなんで、走破性は高いです」



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ぶっちゃけ、シクロクロスってどうなんすか?山やダートで使う分にはいいかもしれないけど、街中では重くてかったるいんじゃ?



「って思うでしょう?それが違うんですねー。街中でも全然使えますよ。むしろ、ふつうのロードバイクよりも、シクロクロスのほうが街乗りに限っていえば向いているって思うくらい」



そうです?デメリットの方が多いような気がするけど。



「デメリットは重さですね。ディスクブレーキなんで、そこはしかたない。カンチブレーキは軽さがメリットだけど、最近はマイナーになって、ほとんどがディスクブレーキですからね。フレームも頑丈に出来ているから、やはりやや重めにはなります」



ほらー、デメリットじゃないですか。



「でも、一旦走り出してしまうと、気にならないレベル差でしかないもんです。ほら、クロモリだって重いけど、走り出すと気持ちいいし、決して遅くもないでしょう?」



そー言われてみれば、たしかに。クロモリってぜんぜんバカに出来ないですもんね。



 「シクロクロスも同じ。走るとわかりますけど、ロードレースならいざ知らず、重さは欠点じゃないです。フレームも、アルミ以外にカーボンも増えつつありますしね」




じゃあ、シクロクロスならではのメリットは?



「フレームが頑丈ってこと。街中でガンガン走ったり、少々のデコボコも気にせず行けます。タイヤもやや太いから、グレーチングにハマるリスクも少ないし、乗り心地がいい。天候を選ばないディスクブレーキなので、急な雨の中でも安心してブレーキングできる。パンクしにくい丈夫なタイヤも選べる・・・ってとこですね」



なんか、通勤用ロードバイクって用途にピッタリな感じですね。でも、ロングライドには向いていないんじゃ?



「そうでもないです。絶対的なスピードはいわゆるピュアレーシングなロードにはかなわないけど、マイペースな日帰りツーリングなら楽勝」



重さ以外のデメリットは?



「確実に言えるのは、ヒルクライムには向いてないです(笑)。その反面、ツーリング、通勤といった、平地メインをガシガシ走るには、すっごく頼りになるロードバイクですよ。まあ、シクロクロス1台で全てをこなすって人はまだ少数派で、2台目に買うってパターンが多いですね」



ふーむ、じゃあいくらくらいのを買えばいいのかな~?



「それは、その人の予算によりけり。僕がいつも言うのは、”自分にとってかけられるMAXの予算を、バイク単体に投入すべし”ですね。どんな趣味でもそうだと思うんですけど、中途半端なとこで妥協すると、ゼッタイ後で後悔するじゃないですか」



それはわかる気がする・・・(笑)。



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シクロクロスの長所・短所をご理解いただけたでしょうか?すべてをこなす万能なバイクではないかもしれませんが、それはどんな自転車だって同じ。思っていた以上に、実用性の高いロードバイクであることが私は学べました。



一度、シクロクロスを試乗してみたいなー。






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