全国の自転車ユーザー伝えたい、今日からできるパンク予防のコツ

自転車を走らせている以上、いつか必ず起きるトラブル、それがパンクです。



どんなに空気圧をこまめにチェックする人でも、ガラスの破片や尖った金属片には勝てません。ラッキーだと、1年ちかくパンクと無縁でいられることもありますが、やってしまうときは、2週間に1度のペースで起きることも。




よって、「常にパンク修理キットを携行しておく」のと、「屋外で自力で修理できるスキル」は最低限の対策なのです。パンクのリスクをゼロにはできないけれど、せめて発生回数を減らすことはできるのです。



今回は、ハクセン鳩ケ谷の若手スタッフ、小屋敷さんの「ロードバイクをパンクさせないために、日頃気をつけていること」をコッソリ紹介してみましょう。



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「そんな大した心がけではないけどね・・・(照)」





今日も今日とてパンク修理・・・ですか。それにしても、パンク修理ってなくならないですねえ。



「雨の日の翌日なんて、むっちゃ修理が増えますよ。でもね、ほんのちょっとの心がけで、パンクは予防できるんです」


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どんな心がけ?



「カンタンなことで、自転車に乗った後は、タイヤにくっついた砂や砂利を手で落としてやること。タイヤをくるっと回転させて手のひらで拭けば、ほんの数秒。これを習慣にするだけで、未然に防げますよ」



それだけ?



「こういうことをすると、タイヤを注視するクセがつくでしょ?そうすれば、異変にいち早く気づけますしね。タイヤの隙間にめり込んだ小さな石の破片とかあったら、払い落とす。こういうのを放っておくと、メリメリと食い込んでいって後々のパンクの原因になります」



他には?



「走り方のコツですが、そもそも雨天時はなるべく乗らない。圧倒的にパンクの可能性がアップします。あと、天候に関係なく、側道ギリギリは走らないようにしてます。なぜかと言うと、雨で流されたガラス片とか小石、ゴミが集まっているから。水捌けを良くするため、側道のほうが低く作られているからこうなるんです」



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※ このように、側道には砂利やゴミが溜まりやすい。





それはよく聞く話ですね。



「あと、空気は最低でも週1回入れる。ボクは乗るたびに入れてますけどね。それくらいかなぁ」



それって、正直なハナシ、誰でもやってる対策じゃないすか?



「それは仕方ないでしょー。自転車屋でもパンクは避けられないですから(笑)」



じゃあ、ロードバイク以外にママチャリの対策も教えてください。ママチャリって、あんまりパンクする印象がないんだけど、そう?



「たしかにママチャリはタイヤが分厚くて頑丈だし、空気量も多いし。ロードバイクほどパンクはしないかも、ですね。でも、ママチャリだってパンクはしますよ。空気量が足りてなくて、段差を勢いよく乗り越えて起きるスネークバイトは多いです。ママチャリユーザーは、わりと豪快に段差を乗り上げるじゃないですか。しかも、最近増えている”子供が乗せられるタイプ”のだと、重量が増えるから、なおさらパンクしやすいです」



前後に子供を乗せているママさん、いますよねー。



「空気圧が不十分で、前後にお子さんを乗せてたら、パンクしない方がおかしいです。何はともあれ、こまめな空気圧チェックですね。週1回とか習慣にしとくべき」



どれくらい入れるのがいいですか?



「両手の親指で押して、ほぼ凹まない程度。ママチャリなら、パンパンにいれてもまず問題ないです」



バルブ形状(英式、仏式)でパンクの発生頻度に違いはあります?



「ないです。どっちもパンクはします。そういえば、英式でよくあるパンクで、虫ゴムが劣化してスローパンクするってのがありますね」



それ、どういうのですか?



「バルブの中に虫ゴムってのが入ってるんです。虫ゴムは消耗品なので、ここが劣化して空気がいつの間にか漏れるってのがあります。チューブもタイヤも問題ないのにパンクするってことがあったら、虫ゴム劣化を疑ってみてください。普段目につかない部分だから、知らない人だと原因を見つけられないんですよね」



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※ この部分に・・・




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※ スポッと抜けます。




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※ この中に虫ゴムが入ってます。




始めて見ました・・・虫ゴムだけを交換できます?



「もちろん、できます。100円もしないような安いモノなので、気軽に交換できますよ」




絶対にパンクしない方法はなくても、発生リスクを減らす方法はいくつもあります。ひとつひとつは小さな努力ですが、やっているのと無頓着なのとでは、年間発生数はけっこう差がつくと思いますよ。



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