何年もずっとミニベロに乗っていると、屋内で大切に保管し、こまめに洗車して、大切に使っていても、フレームの輝きは失われていくもの。
私のミニベロも4年を過ぎ、艶がなくなってきました。「あぁ、もう新車の輝きを取り戻すことはないのか~」とあきらめかけていたら、小屋敷さんが珍しいものを持ってきてくれました。
小さな缶に入っているのは、「液体コンパウンド」
液体コンパウンド?なにそれ?それでボディがキレイになるというの?
初めて聞くモノでしたが、使ってみたらフレームに衝撃の変化が!!
こ、コンパウンドだと……!
ピカールというブランドの「ラビングコンパウンド」は、カンタンに言ってしまうと液体状のヤスリ(研磨剤)。塗装のキズ取りや、艶出しにつかう道具です。
使い方を見ると、「乾いた布につけて、艶が出るまでよーくこする」とのこと。
吹き終わったら、乾拭きします。そうすると、ワックスをかける下地ができるという寸法ですね。
細かく言うと、金属と塗料を直接こすっているのではなく、「塗料の上に塗られたクリアについたキズを研磨して平らにしている」のです。直に塗装に使うと、塗装が剥がれてしまうので注意してください。
液体コンパウンドで拭くと、なるほどみるみるキレイになってはいきますが、コンパウンドをかけておしまいではありません。コンパウンドの溶剤そのものは灯油系ですので、かけただけで放っておくと、サビが発生します。
ですので、必ず乾拭きをし、さらにワックスもかけて保護することがマストの条件です。
あくまで、液体コンパウンドは「下地をつくるため」とお考えください。
蛇足ですが、メッキ面には液体コンパウンドは使用するのはNG。(メッキが剥がれます)
この液体コンパウンドのおかげで中山のミニベロは見事新品のごとき輝きを取り戻したのですが、「これさえあればいつでもピッカピカにできるから、日常のお手入れをサボっていいんだ」とはなりません。
液体コンパウンドは魔法ではなく、あくまで“クリア面がしっかりフレームに乗っている”からできること。何度もやったら直に塗装をこすってしまうことになります。
そういう意味でも、日頃からボディをキレイに保ち、ワックスを塗って表面を保護しておくこと、それができているから、コンパウンドが役に立てるのです。ボロボロ、サビサビの自転車を復活させてくれるわけではないので、過信はしないでくださいね(笑)。
この液体コンパウンド、ホームセンター等でフツーに売っています。
ひと缶で300円程度しかしないので、ひとつ持っておいてもいいかもですね。
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