ロードバイクにハマった人間が必ず通る道というものがあります。それは、「ディープリムのカーボンチューブラーホイールが欲しい欲しいシンドローム」という名の病です。
ロードバイク歴1年の中山は、まずはリーズナブルなアルミのクリンチャー(カンパニョーロのゾンダ)からロードバイク人生を始めましたが、昨年の秋頃からこの欲しい欲しい症状に襲われてしまい、物欲を抑え込むのに苦労しております。
ただ、カーボンチューブラーホイールは、タイヤが割高だったり、交換のメンテが大変だったり、ときどきリムテープを交換してあげなくてはいけなかったりと、いろんな参入障壁が高いのも事実。
そこで、今回はチューブラーホイールの基本的な知識を、長尾さんと小屋敷さんに教えてもらうことにしました。
ま、まぶしいっ・・・、これが・・・カーボンチューブラーホイールなのかっ・・・。
まずは見た目について聞きたいんですけど、ひとくちにカーボンチューブラーホイールっていっても、リムハイトに差がありますよね?
「ざっくり、低い、中間、高いの3種類に分けられますね。リムハイトが低いのが35~38ミリくらいのもの。中間が50ミリ、80ミリから上が高いって感じです」
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こちらはリムハイト50ミリ。堂々とした太さ。
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こっちは38ミリ
用途とか、それぞれのメリット、デメリットは?
「(35~38の)低めのリムハイトは何と言っても軽い。山も平地も行けて、オールラウンドに使えます。ただ、見た目のインパクトに欠けるのがマイナス」
ほうほう
「中間の50ミリくらいになると、エアロ効果のおかげで平地巡行がしやすい。時速40キロくらい出すと、はっきりと違いを感じ取ることができます。デメリットは横風に煽られやすい。あと、38ミリのホイールよりは重くなる傾向です」
普段使いに50ミリは向いてない?
「毎日が決戦だ!的に使うお客さんもいらっしゃいますけど、万人にオススメできる使い方ではないですね。ただ、フロントのリムハイトを下げることで、横風対策はできるんですよ。フロントホイールが38ミリで、リアホイールが50ミリ、のような組み合わせですね」
※三郷市にあるASKトレーディング(BOMA)にて。
試乗させていただいたときのホイールは、TH-11CC(リムハイトは50ミリ)だったのですが、まぁこのホイールが呆れるほど軽いわ、エンドレスに回るわ、軽いカルチャー・ショックを受けましたね。
ちなみに長尾さんのホイールは、50ミリじゃなかったでしたっけ?
「そうです。普段使いに使ってます(笑)。で、80ミリ以上のリムハイトになってくると、用途がレースとかトライアスロンのようないわゆる決戦仕様に限られてきますね。日常で使う方って、まあいないんじゃないでしょうか。少なくとも、街乗り用には私はオススメしないです」
これからカーボンチューブラーを買おうって考えている人は、どれを選べばいいでしょうね?
「アルミのクリンチャーを持っていなくて、1本目のホイールを買うってことなら、38ミリ。ロングライドでもヒルクライムでも満遍なく使えますから。すでにクリンチャーを持ってて、2本目購入であれば、50ミリ。キャラの異なるホイールを持っておくと、シーンに合わせて履き替えられるので楽しいです。それと、個人的な意見ですけど、50ミリのほうがカッコいいんですよ!」
どっちのリムハイトもいいなーって悩んだら、最終的には見た目で選んじゃってもいいの?
「いいです(キッパリ)。よっぽどの脚力の持ち主でもない限り、どっちを選んでも大差はないというか、幸せになれますよ。機能云々に囚われすぎず、乗りたいって気持ちが湧き上がってくるルックスのバイクに仕上げていく方が、趣味としてのロードバイクには重要なんです。そのルックスに与える影響が、ホイールには大きいんですよね」
ちなみに、お二人が欲しいホイールってなんですか?
「ボクはデュラエースのC35かな!」(小屋敷)
「私はカンパニョーロのBORAウルトラですかね。お金に糸目をつけなくてもよいなら、ライトウェイトもいいな・・・」(長尾)
うーむ、カーボンチューブラーホイール、聞けば聞くほど欲しくなってきました。
今年、ついに買ってしまうのだろうか・・・(笑)。
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