ロードバイクのホイール素材は、大別すると「アルミの」と「カーボン」の2種類あります。
大半のロードバイクユーザーは、「メンテの容易さ」と「消耗品のコストパフォーマンス」を理由にアルミのクリンチャーを使っていつつも、内心、「いつか、カーボンチューブラーホイールも試したいなあ」と考えてらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、けっして安い買い物ではないですし、ブレーキシューも専用のモノを使わなければならなかったりと、いくつか知識や経験が必要なのもたしか。
そこで、アルミ用のブレーキシューと、カーボン用のブレーキシューの違いについて、長尾さんに話を伺ってみました。
リムの素材でブレーキシューって使い分けなくっちゃいけなくて、間違った組み合わせで使ってしまうと危険なんですよね?
「ええ、カーボン用のブレーキシューをアルミのホイールで使うと単純に効きが悪くなります。止まらなくはないですが、けっしてやっちゃいけません。反対に、アルミ用のブレーキシューをカーボンホイールに使うと、ホイールが熱を帯びてしまって変形してしまいます。この組み合わせもNGですね」
ホイールを交換したら、ブレーキシューもマッチしているかちゃんと自分で管理しないといけないわけですか?
「その通りです。いちおう、両方のホイールで使える兼用ブレーキシューも市場にはあります。あるにはあるんですが、個人的にはオススメしないです」
どうして?そのほうが楽だし、間違った組み合わせもしないじゃないですか
「アルミのホイールで使っているブレーキシューって、表面を指で触ると細かなアルミ片が刺さってて、ザラッとすることあるでしょう?あの状態のママでカーボンホイールに当てたらどうなるか・・・簡単に想像できますよね?」
おおおお、高価なカーボンホイールをダメにしてしまう・・・
「そうなんです。だから、面倒でもその都度シューは交換すべきです」
ところで、ブレーキシューって、アルミ用とカーボン用でパッと見で見分けが付くもんですか?
「だといいんですけど、そうでもないです。どれも似てます。なので、管理はちゃんとやってくださいね」
値段は差がありますかね?カーボンのシューはむっちゃ高いとか?
「そんなことないですよ。グレードにもよりますけど、どっちもさほど値段の差はないです。ただし、カーボン用のブレーキシューのほうが”減りは若干早い”ですね」
ふむふむ、話を聞いてて思うんですけど、シューを交換するのってけっこう面倒なような気がしてきました
「慣れの問題なので、交換スキルを身につけてしまえばどうってことはないです・・・と言いたいですが、面倒に感じる方も少なくないです。なので、シューの舟ごと交換するのがいいでしょう。まあ、いずれにせよ、ホイールを履き替えると、リムの幅とか高さが微妙に違うんですよね。なので、ブレーキ調整はどのみち必要になります」
毎週交換するってのは面倒だなあ・・・
「一回交換したら、しばらくはそのホイールのままで過ごしてみるって気持ちのほうがいいかもですね(笑)」
ただですね、チューブラータイヤって交換が面倒じゃないですか。時間もかかるし、タイヤの単価も高めだし。なにより、ロングライドの出先でパンクしたらやだなーって気持ちがあって、使いたいけど踏ん切りが付かない状態なんですよ(笑)。
「うん、気持ちはわかりますよ。パンクはどのタイヤでも平等に発生しますしね。でも、何事も慣れなんですが、チューブラータイヤも慣れてしまえばなんてことないです。クリンチャーに慣れたように、チューブラーも使ってみれば当たり前になります。
ボクはロングライドのときはクリンチャーで行くこともチューブラーで行くこともありますけど、チューブラータイヤのときはシーラントも持っていきます。予備タイヤとシーラントがあれば、まず問題ないです」
えーっと、シーラントってなんですか?
「シーラントとはですね・・・おっと、長くなってきたので、次回解説することにしましょう」
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