パンクに役立つ“シーラント”ってなんじゃらほい?

前回、ブレーキシューはアルミ用とカーボン用で使い分けないと危険だし、ホイールの寿命を縮めてしまいますよって話をしました。



その中で、「シーラント」というパンク修理剤が出てきたのですが、シーラントとは何なのか、何に対してどう使うのかよくわからないので、長尾さんに教えてもらいました。


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シーラントをウィキペディアで見ると、「建築において構造体の目地、間げき(隙)部分に充填して防水性、気密性などの機能を発揮させる材料」と書いてあります。樹脂ゴムのようなものですね。


◆ シーラント (ウィキペディア)



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チューブラータイヤでパンクしたとき、シーラントをバルブから注入すると、樹脂の液体が遠心力でタイヤ全体に行き渡り、空いた穴を塞いでくれるというわけです。



ただし、あくまでもエマージェンシー用途のもので、無事に帰宅するだけのために使うのが目的。シーラントを回したタイヤは、帰宅後に新しいタイヤに交換してあげたほうがよいです。(使って使えないこともないですが、安全ではないし、いつまた再発するかわからないので)



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また、残念ながらシーラントはあらゆるパンクに対応してくれるわけではないです。塞ぐのは接地面の穴まで。サイド面の穴は塞いでくれません。なので、サイドカットしてしまったらシーラントも役に立たず、タイヤ交換するしかないわけです。



ロングライドにひとつ持っていくと安心ですが、シーラントだけしか持たないのはリスクが高いですね。


写真にあるシーラントは75ミリリットルあって、これだけあれば前後のタイヤに使うことはできるので、まあパンク2回分といったところ。ただし、あくまで保険のようなものなので、予備チューブ、予備テープに追加して携行する、くらいの気持ちでいてください。



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なお、パンクのタイヤ交換は、チューブラータイヤはクリンチャーよりもちょっと時間はかかってしまいます。クリンチャーはリムからさくさくと外せば一発で交換できてしまいますが、チューブラーはなにしろタイヤをホイールから剥がすだけでも一苦労。



男性でもけっこうな腕力を要するので、そこだけは覚悟しててくださいね。




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