ロードバイクやミニベロのリアメカをよく見ると、ディレーラーの下に伸びているケージが長かったり、短かったりします。
なぜ長さが違うのか、長さが違うことにどんな意味があるのか、長さとはなんなのか?見た目以上に違いがわからなかったので、長尾さんに聞いてみました。
※地面に接することはないものの、かなり長いですね。
「スプロケットの歯の組み合わせでロングを使うかショートを使うかが決まるんです。簡単にいえば、ロングはキャパシティが広く、ショートはキャパシティが狭い」
キャパシティ?
「リアメカをどれだけ動かすことができるか、許容範囲の広さのことですね。たとえば、ヒルクライムをするなら、32Tがほしくなるでしょう?」
ええ、フロントの歯の枚数にもよりますが、23Tだとキツイですね。25Tでも斜度によってはしんどい。
※写真は店主のダホンX20です。
「28Tまでならショートケージでいけますが、32Tを使いたいならロングにする必要がありますね。ショートだと、そこまで広いギア比をカバーできないんですよ」
あぁ、長いほうが当然守備範囲は広いですもんね。マウンテンバイクってロングケージのバイクが多い気がしますけど、それはフロントがトリプルとかだから?
「その通り。トリプルだとそれだけチェーンが伸びたり縮んだりしますので、ロングケージでないと対応出来ないわけですね」
そーだったんだー
※こちらはショートケージ。中山のDahon(ダホン)のMu P8です。
「なので、12−23Tみたくクロスレシオなスプロケットから、山用のワイドレシオなものに交換するときは、リアメカそのものを交換する事にもなりえます」
ケージだけ交換とかできるのかな?
「それをする人はまずいませんね。ケージって取り外しすることを前提に作られていないし、ディレーラーと一体化してますから。買い換えたほうが安くて確実」
あ、そういうものなんだ。ケージってロングとショートの2種類しかないんですか?
「マウンテンバイクだとケージは3種類ありますね。SSがショート、GSがミドル、SGSがロングってかんじです。ロードバイクの場合は2種類ですね」
そーなんだ、勉強になるなぁ。
「カセットを交換するときは、ケージも交換しなくちゃいけないかもしれないので、よくわからない場合はお店で確認してくださいね」
はーい。
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