ロードバイクのビンディングとしてはシマノ(SPD-SL)がもっともポピュラーかと思います。それ以外では、タイム、LOOK、スピードプレイあたりがきますかね。
本格的なローディの方で使っている方は多くないのがSPDではないでしょうか。少なくとも、レース会場のような本格的な方々が集う場ではあまり見かけませんね。ただ、ツーリングメインの方には人気が高く、耐久性もあるのが強みです。
中山はLOOKのペダルを愛用のロードバイクで使っていますが、消耗は激しく、半年ごとに交換しています。その点、ミニベロで使っているSPDはまもなく3年になりますが、まだまだ健在。交換する必要がまったくないほど長持ちしています。
長持ちして助かるSPDの交換時はどうやって見極めればいいのか、小屋敷さんに聞いてみました。
手前がSPD、奥がLOOKです。
「僕はSPDを使っていますけど、とにかく丈夫なのが特徴ですよ。最後に交換したのがいつだったか、思い出せないくらいですから(笑)」
LOOKやタイムと違って、クリートが金属だから、なかなか摩耗しないですよね。
「ええ、しかもシューズの底に隠れているから、地面に直接触れず、摩耗しにくいですしね。僕の経験上の話ですが、クリートがダメになる前にペダルのバネがダメになりますよ。バネが折れると当然ながらクリートを”着”してくれないので、ペダルの取替になります」
ペダルのバネが折れる?そんなことがあるの?
「ありますよ。ものすごい回数の脱着をするわけで、経年劣化はしますからね」
そうか…。そういうこともあるんだ。僕はミニベロにSPDを取り付けてもうすぐ3年になりますけど、ペダルもクリートもぜんぜん問題ないですね。それに比べてLOOKのクリートの減りの早いこと早いこと。
「ロードバイクのクリートはむき出しなので、そこは宿命として受け入れてください(笑)」
SPDのクリートが壊れることって、じゃあほとんどないって思っていいの?
「いや、そんなことはないです。やはり、いつかは交換時期がやってきます。ときどきある事例ですが、アーレンキーの入るネジ穴に砂利が入り、歩いているうちに砂利がネジ穴をなめていく……ということがありますよ」
あら!そんなことがあるんだ。たしかにSPDってどこでも歩けるから、つい砂浜に入っていったり、砂利道を歩いちゃうことってありますもんね。
「そうなんです。どこでも歩けるのがSPDの良さでもあるんですが、あまり調子に乗っていると、ネジ穴をダメにしてしまうことがあるので、ときどき裏返して穴に異物がはまっていないかを確認してくださいね」
はーい
アウトレットのアルミフレームを意味もなく見せびらかす小屋敷さん(笑)。
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