最近、ハクセン鳩ヶ谷のミニベロのお客様から立て続けにお受けしたリクエストが、「ハンドルポストを短くしたい」です。
ロードバイクもミニベロもそうですが、体重がお尻に乗りすぎていると、そこだけが痛くなってしまうんですよね。TERNはもともと欧州仕様のジオメトリになっているようで、ハンドルポストが日本人にとってはやや高くなっているんです。
高いハンドルポストのままだとアップライトになりすぎて、お尻が痛むわけです。そこで、どんなハンドルポストに交換したのかをオーナーさんに見せていただきました。
左がデフォルトのモノで、装着された右が短めに交換した新しいハンドルポスト。けっこう差がありますな……。
低くなるとシャープに見えて、かっこいいですねー。色も美しい。
「でしょ~。ダホンのviscと迷ったんですけど、最後は見た目の好みで選びました。正解でしたよ」
ハンドルポストって長いんですか?
「ternは長いですね。外人仕様なんでしょう。僕にとっては高過ぎるみたいで、ロングに行くとお尻がジンジンするので、交換してもらうことにしました。60キロを超えると、やはりお尻に来ますね」
コンポは…スラムなんですね。
「変速すると、カチンカチンッってメカニカルな音がしますよ。前を走っているママチャリがギア変速音に気づいて道を譲ってくれることもあるくらいです。いかにもアメリカンな音ですね」
使ってみて、スラムってどうですか?
「嫌いではないですが、いつか105化しようかなーとは妄想してます。スラムが採用されている理由は、外への出っ張りが少ないからみたいですよ。折りたたんだときに横幅を小さくできるメリットがあるんでしょうね。輪行のときは便利かなと」
スラムって使ったこと無いんですが、デメリットはあります?
「慣れてしまえばとくにないかな……。あ、ホイールはちょっとばかし外しにくいですね。ワイヤーの取り回しがシマノとちょっと違って、クイックレバーに干渉しちゃうんですよ。なので、パンク修理のときのホイール脱着がやや面倒。それくらいですかね」
それは知らなかった……ちなみに家での保管方法は?
「奥さんが嫌がるので、リビングには置かせてもらえない(笑)。なので、2階の自室に運んで飾っています。階段を登るときに折り畳めるので助かってます」
じゃあ、部屋の中では折りたたんだまま保管?
「いやいやいや!(激しく否定しながら)ちゃんと組み上げた状態でディスプレイスタンドで置いてますよ。だって、自転車を眺めなてムフムフしながら晩酌するのが男の嗜みじゃないですか(笑)。ミニベロは目でも楽しむのが正しい味わい方ですから!(きっぱり)」
うーむ、いいかんじにミニベロの毒に侵されていますね(笑)。
ちなみに、シフトワイヤーの貼り方がスラムは特徴的。チェーンステーに這うように伸びてます。クイックレバーの操作がややにしにくい。
こちらはシマノのアルテグラ。チェーンステーに這いはしますが、クリックを中心にくるっと円を描いて後ろからディレーラーに刺さります。
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そうこうしているうちに小屋敷さんによる交換作業が完了。
小屋敷
「ミニベロのハンドルポストってセンターを出すのがややシビアなんで、時間がかかっちゃいましたがこれで大丈夫です! 」
折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ2015
ミニベロでお尻が痛くなる方は、サドル以外にも原因があるかもしれないので、お店でフォームチェックしてもらってもいいでしょう。「あら、こんなところに原因があったんだ」って気付かされることは少なくないし、自分で自分のフォームってなかなかチェックできないですからね。
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