身長が145センチの女性でも乗れるロードバイクを目指し
生まれて初めてのロードバイク。もちろん、 ドロップハンドルもSTIレバーも初めて。 フラットバーのミニベロしか経験がない女性でも乗りこなせるのか ? 江戸川サイクリングロードで試乗してみました。
生まれて初めてのロードバイクなので、緊張感が隠せない身長145センチの女性
ASKトレーディングからすぐそばに江戸川サイクリングロードが あるので、ロードバイクの試乗にはもってこい。周囲にはさほど人もいないので、比較的安全に走れます。 さっそくGO!
「おおおおおおおっ! ミニベロとは全然違う加速感……。なんだこれっ。 同じように漕いでいるのに、 ロードバイクって全然速いし気持ちいいです」
※ちゃんと乗れました。
では、STIを操作してみてください。 さっきのレクチャーを思い出しながら。
「えーっと、小さいレバー押して、ギアを重くする……わ、加速する!。 今度は大きいレバーを押して軽くする……と。うん、 カンタンですね(^^)」
初めてのSTIレバー操作でしたが、 ものの5分足らずで操作は問題ないと判明。ただ、 フロントのアウターとインナーの変速はリアほどはカンタンではな く、ちょっとギクシャクしていましたが、基本操作は同じなので、 何日か乗れば慣れていくでしょう。
快適にそのまま数キロを走ったところで、女性が「手のひらが痛い…」 と訴えました。何事かと見てみますと、 指が短いせいでブレーキレバーにしっかり指をかけることができず 、ブレーキングの際に肘を外に広げ、 手のひらまでつかってブレーキをかけようとしていることがわかり ました。
「スペーサーが入っていないのかな…?」と見てみますと、 すでに2枚も入っていますので、 これ以上入れてしまうとブレーキのマージンがシビアになり、 初心者には扱いにくい敏感なブレーキタッチになってしまいます。 これは困った。なんとか、試乗そのものはできます?
「数キロならなんとか。でも、 このままでロングライドは厳しいです。 坂道を下るのは怖いかも」
とのことで、ゆっくり走りながらBOMA本社まで帰還。 川村さんにそのことを相談すると、
川村さん 「無理してドロップハンドルで運転せず、 あえてフラットバーで組むという選択肢もありますよ」
その発想はなかった……と驚く中山。
川村さん 「体格上の問題で、 ドロップハンドルが苦しいって方はまれにいますよ。 そういう方が無理してドロップハンドルを使おうとすると、 身体が痛くなって楽しくなくなり、 せっかくのバイクに乗らなくなってしまうんです」
ふむふむ
川村さん {身体をバイクに合わせるよりも、 ご自身がもっとも気持よく走れる手段を見つけたほうがいい。 ミニベロのフラットバーに慣れているのなら、 フラットバーで組んで、 フルカーボンのレーシングフラットバーロードバイクにしても面白 い」
ふむふむ
川村さん {身体をバイクに合わせるよりも、
慣れ親しんだフラットバーで、 ロードバイクの加速感と快適性を手にする……。なにも、 ロードバイク= 絶対にドロップハンドルにせねばならないというルールは存在しな いわけですね。指の短さを気にして、 ロードバイクを諦めかけていた女性の顔が、 パアッと明るくなりました。「それであれば、 苦もなく私でも乗れる!」と。
川村さん 「ただし、ひとつ覚えておいて欲しいのは、11段ではなく、 10段のコンポーネントで組んでください」
とのこと。理由は、24インチのバイクでは、 チェーンステーが短くなり、 11段にしてしまうとチェーンラインがシビアになりすぎて、 チェーン落ちが頻発する可能性が大だから。
シマノによれば、 チェーンステーの長さが405ミリまでだと快適に操作できるとの ことですが、あいにくVINGT QUATRE[ヴァンキャトル]は340ミリしかありません。 ということで、「 10段のティアグラか9段のSORAで組むことをオススメします 」とのことでした。
シマノによれば、
女性も、「身長145センチの私でも、 乗れるロードバイクフレームがあった!」と大喜び。ロードバイク購入に一歩進んだわけでした。