フォールディングバイクのハンドルポストがグラグラしてきたときの対処法

折りたたみ式の自転車(フォールディングバイク)は、使っているうちにヒンジ部分が緩んできたり、ギシギシと音を立てたりします。


これはフォールディングバイクの宿命なので、受け入れるしかありません。しかし、とはいってもそのまま放置しておくのは精神衛生上よくないですし、最悪の場合は破損にもなりかねないので、ときどきお店でチェック(&増し締め)してもらうことをオススメします。


今回は、ハンドルポストのヒンジが緩んだ場合の対処法を教えてもらいました。

20150919_121956


まもなく5年になる、中山の愛車(Dahon(ダホン)のMu P8)





じつはメーカーとモデルによってフォールディングの仕組みや使われているボルトの種類、形状はけっこう変わってくるんです。Ternとダホンでは明らかに機構が異なりますし、同一メーカーでも一筋縄ではいきません。よって、まずは自分のバイクのヒンジってどんな仕組みで開閉するのかをチェックしてみてください。


まずTernを例にしますと、レバーを解除して折り曲げてみると、細長い棒状のパーツが現れます。ヒンジの締りが悪く、ゆるくなってきたなと思ったら、スパナでこれを締めて調整します。


20150921_114127


※これはわかりやすい





よくあるミスとして、「外側にあるアーレンキーの入るネジ穴を締めてしまうがあります。いくらここを締め付けてもヒンジの緩みは解消しないのでご注意を


20150921_111422_hdr


※ここを締めても解消しないですよー





ダホンの場合、棒状のパーツは使われていません。かわりに写真のような構造になっています。
締めるべきはナットの部分。

20150921_114348

※これはダホンのフレームのクランプ






今度は別パターン。アーレンキーでネジを締めてやりたくなりますが、ここは触る必要なし。これは、バイクを組み立てたときに、ヒンジの中にあるひっかけるための爪を留めるパーツなので、クランプの緩みとは関係ないんですね。



20150921_114925


※思わず締めたくなる形状……




下の写真も似たパターン。プラスネジをきつく締めてしまうと、爪ががっちりと食い込みすぎて、折りたためなくなってしまうこともあります。よって、プラスネジは触らないでおきましょう。間違って触ってしまったら、ショップで診てもらうとよいでしょうね。

20150921_114522_hdr


※あくまで、締めるのはナットの部分。





20150921_114522_hdr_2


※締めるのはココ、です。




締めるべきナットは、よーく見ないとその存在に気づけません。あと、ナットですのでアーレンキーでの調整もできません。スパナを持っていない場合、やはりショップでチェックしてもらってください。


どのネジを締めたら(or 緩めたら)なにが起きるのか?どう影響しあうのか?を把握しないでいじってしまうのは危険。


迷ったらショップにGOです。ハクセンは店長以下、全員のスタッフがダホン&Ternユーザーなので、たいていのトラブルは対処できますよ!


20150921_114555


※ひとくちにミニベロといっても、形状も構造も千差万別、です。






サイクルショップ ハクセン
〒334-0011 埼玉県川口市三ツ和1-9-24 
TEL 048-281-0926  FAX 048-281-0985 
メールアドレス h-hakusen@ace.ocn.ne.jp
定休日:水曜、木曜