ブレーキシューがホイールに片効きする場合、ホイールが真っ直ぐ入っていないのかもしれない

Vブレーキは、キャリパーブレーキに比べて「調整が狂う」ことが多いです。調整がちょっとでもズレてしまうと、ブレーキシューがリムにあたってしまったり、左右均等に当たらなくなってしまったり・・・といった現象が起きます。これを直すのが、また面倒なんですよ。



Vブレーキはクロスバイクやミニベロに広く採用されていますので、同様の悩みをお持ちの方も多いでしょう。


中山も、先日カスタマイズしたダホンのミニベロのブレーキ調整に苦しんでいたのですが、意外なことが原因だったとわかりました。


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右は中山のボードウォーク(ダホン)、左は小屋敷さんのVerge P9(Tern)






パンク修理をしたときのこと、チューブを交換し、タイヤに戻し、空気を入れて完成。いざフレームにホイールをはめ直し、Vブレーキも元通りにしたのですが、片方のシューがリムにあたっているではないですか。


「ははぁ、例の片効きというヤツだな…… ( ̄ー ̄)」と思いまして、アーレンキーでブレーキレバーのネジを回して調整してみました。


本来であれば、これですぐに戻るはずなのですが、このときはネジを何度回しても片効きしたままで、直る気配がありません。「あれ?」、「なんでだ?」と、両側のネジをあれこれいじっているうちに、とうとう訳が分からなくなってきました。


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ついにお手上げになってしまい、ハクセン鳩ヶ谷に持ち込んだのですが、原因はソッコーで判明。


なんと、“ホイールがしっかりはまっていなかった”のです。それだけです。


「まっすぐにホイールがはまっていない=ナナメに入っているわけではない」なので、そりゃあいくらブレーキレバーをいじっても戻るわけがありません。ただ、不思議なもので、まっすぐにホイールがはまっていなくても、自転車ってそこそこ走ってしまうものなんですね。で、それを感じることのできないことも多い。


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この問題はミニベロだけでなく、ロードバイクでも同様に起こりえます。とくに起こりやすいのが、バイクをひっくり返した状態からホイールをはめようとする場合、ホイールを乗せただけで、奥までハメていないことがあります。


ハマっているように見えても、じつはほんの少しハマりきっていない(つまり少し浮いた状態)のですね。


ホイールは、バイクを逆さまにした状態ではなく、ふつうに縦の状態で入れて、なおかつ体重をかけて押し込み、さらに左右に少し揺するとしっかり入りやすいとのこと。路上で急いでパンク修理をしたときなど、ホイールがちゃんと押し込まれていないままで走りだしてしまうかもしれません。


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(パンク修理、スプロケット掃除など)ホイールの脱着をしたら、ホイールがしっかり&まっすぐに収まっているかの確認をし、ホイールを回転させてブレーキシューに当たっていないかどうかを目視チェックしておきましょうというお話でした。





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