リアメカの調整ネジを緩めすぎると、悲劇が起きるので注意してください

ロードバイクやミニベロをたくさん乗ると、タイヤやバーテープなどが摩耗してきます。消耗品なので仕方ないのですが、意外に見落としがちなのがリアメカのテンションが不足してくること。



テンションが不足すると、メカの操作が渋くなり、思うようにギアを上げ下げできなくなってストレスがたまります。で、リアディレイラーの調整ネジを緩めてテンションを上げていくわけですが、これをやり過ぎてしまうと悲劇が起きるというお話。


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どういうことなのか、長尾さんと小屋敷さんが話してくれました。






「シフトワイヤーのテンションを高めるために、リアディレイラーの調整ネジっていじるじゃないですか」


はいはい


「あれって、やり続けてしまうと、ネジが抜けちゃうんですか?」


いえ、ケーブルがあるので抜け落ちたりはしませんよ。安心してください。ただ…


「ただ?」


ネジが抜けた、もしくは抜けかけた状態で操作するのはご法度です


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「ご法度!?聞き捨てならない、物騒なワードですね」


ためしにやってみましょうか。ネジを回し続けると…こうやって抜けちゃいますよね


「ええ、ネジ山が見えちゃっている状態ですね」


このままの状態で走ると、受け側、つまりリアディレイラーのネジ山が潰れてしまって、ネジが戻らなくなってしまうんです


「え!!!なにそれ怖い。もうちょっとくわしく」


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※ネジを緩めきってしまうと、中のネジが露出する




ネジがグラグラのまま走っていると、揺れでネジ山が潰れてしまうんですよ。不思議なもので、グラグラでもなんとかリアディレイラーでの変速ができてしまうので、気が付かずに乗り続けてしまう方もいるんです。というか、けっこうあるあるなトラブルです


「そうなんだ……。ときどき、ネジがちゃんとハマっているかどうか、チェックしておかなくちゃいけないですね」


自分でネジ調整できてしまう人ほど、やらかしてしまうミスなんですよ


「ネジ山をつぶしちゃったら、リアディレイラーごとまるまる交換になってしまうんですか?」


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※これがタップ




いや、傷が浅ければ大丈夫。タップをかけてやれば元に戻せますよ


「タップ?」


簡単に言うと、ネジ山を回復させてあげる工具です



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「初めてお目にかかる工具です」


ふつうの方は必要ないでしょう。ちなににBB用のタップとか、場所ごとにいろいろあるんです


「工具の世界は奥が深い……」


あと、覚えておいてほしいのが、ケーブル調整ってリア側だけではなく、フロント側でもできます。フロントもリアもダメダメになってしまったら、ケーブル交換を検討してください。まあ、目安として2年で交換するのをオススメしますね


「はーい」





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