チューブ修理用のパッチはどのように使うべきなのか

ロードバイクやクロスバイク、ミニベロでそこそこの距離を走るサイクリストになると、いつかどこかでパンクに出くわしますよね。


これまで、パンクなど1度も経験したことがないってサイクリストは、まず皆無でしょう。それなりにパンク修理スキルは身に着けている方がほとんどでしょうが、パッチの使い方を正しく理解していない方はいるかもしれません。


じつは、私(中山)がそうでした。今回は、正しいパッチの使いたかについて、長尾さんにレクチャーしてもらいました。



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「パッチって、ただ貼るだけのイージーパッチと、ノリをつけて乾かしてからは貼るのと、大きく2タイプあるじゃないですか」


はいはい


僕はこれまで貼るだけのイージーパッチを好んで使っていたんです。なにしろ貼るだけでカンタンなので」


まあ、イージーパッチは応急処置用ですからね。帰宅後はチューブごと交換してやったほうがいいですよ


「やはりそうですか。というのも、イージーパッチで穴を塞いだバイクに乗り続けていたら、貼ったパッチが剥がれて再度パンク……ということに何度も見舞われまして」



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イージーパッチを貼る前に、ちゃんと紙やすりでチューブをこすってますか?


「いえ、面倒なのでしてないです。あれってやる意味あるんですか」


大アリです。再パンクしているのは、たぶんそれが理由でしょう


「ヤスリでチューブをこする意味ってなんなんですか」


接着面をわざとザラザラにすることで、表面積を増やして接着しやすくしているんですよ。つるつるの状態って、意外にくっつかないものなんです



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※プロはこういうグラインダーを使う





「へーーーーーー。初めて知った…。ヤスリって意味があったんだ」


だからパッケージに入っているんですよ(笑)


「じゃあ、ノリで穴を塞いで、乾かしてからパッチを貼るタイプは?あっちはヤスリでこすらなくてもいいですか?」


いや、こすらないとダメ。ちゃんとパッケージに内蔵されています。そうした処理をすることで、結果的に長持ちするんです


「ママチャリのパンクでもそう?」



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※ザラザラ感がすごい




すべての自転車で同じです。たとえば、こういったグラインダーでチューブの線や凸凹を消すんです。その下地を作ってから穴を塞ぎます


「了解です。ちなみに、ノリを貼って乾かしてからパッチを貼るじゃないですか」


はいはい


「ノリもヤスリでこするんですか?」


ノリはこすっちゃダメ。数分放置して乾かしたら、そのままパッチをかぶせてあげてください




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※こうなっているのをヤスリにかけると・・・



↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 



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※こうなります




「らじゃです。最後にもうひとつ教えてほしいんですが、チューブの幅を考えてパッチも選ばなくちゃいけないですか?」


そのほうがいいです。ロードバイクのチューブは細いので、それに適したサイズを。ママチャリ用はやや大きめになりますね。迷ったらお店の人に確認してください


「はーい」





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