シマノのSTIは、グレードによってそれぞれ何段ギアを落とすことができるのか?

大半の方がお世話になっているシマノの製品。コンポーネントでいえば、105とかアルテグラを使っている人が多い印象です。


ドロップハンドルについているシフター(STI)は、レバーを内側に押しこむことでギアを重くしたり、軽くします。


ブレーキレバーを押し込んでシフトダウン(軽くする)とき、ググッと押し込むと連続して軽くできることはご存知かと思いますが、では「105」「アルテグラ」「デュラエース」でそれぞれ何段シフトダウンできるのか、長尾さんと小屋敷さんに解説してもらいました。


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中山さんがタイレル(Tyrell)のCSI をデュラエースで組んで3ヶ月たちましたけど、その後の調子はどうですか


「むちゃくちゃいいです……。ぶっちゃけ、最近はCSIばっかり乗ってて、アルテグラをつけたBOMA の Refale のほうが屋内三本ローラーマシンと化してます」


リファールも、ちゃんと可愛がってあげてください(笑)


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※奥にあるのがタイレル(Tyrell)のCSI 




「CSIがよいフレームってのもあるんですが、やはりデュラエースのコンポーネントによるところが大きいです。なにしろ快適極まりないので」


デュラエースはたしかに最高峰コンポなので、いいのは間違いないんですが、アルテグラと105の進化も相当なものですよ


「でも、デュラエースって、ブレーキレバーを押し込むと、一気に3段落とせるじゃないですか。アレはすごい」


…え


「…なんですか」


105もアルテグラも3段落とせますよ


「なんですと……てっきりデュラエースの特権だとばかり」



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シフトダウンできる段数は、その3グレードで共通しています。デュラエースがとくに多い段数を落とせるわけじゃないんです


「今はじめて知った…」


正確には、11Tから1Tまで、” 2 >> 3 >> 3 >> 2 ”というふうに落ちていきます。トップの11速からは3弾ではなく、2段しか落ちません


「それはなぜだろう」


たぶん、構造上の制約でしょうね


「アルテグラに2年以上乗ってて、こんな基礎的なことすら知らなかったとは…穴があったら入りたい」


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※105のSTIを操作してデモンストレーションする小屋敷さん




アルテグラと105にも謝ってください(笑)……という冗談はさておき、私のデュラエースをお見せしましょう


「チェーンリングが52-36Tなんでしたっけ」


そうです。50-34Tはやや小さいのと、でかいほうがカッコいいので52Tにしました



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「もっと大きいチェーンリングってあるんですか」


ありますよ。53Tとか54Tとか。デュラエースはトライアスロン仕様もあるので、そういったバリバリにスピードを出す人向けですね。一般的なユーザーは手を出さないほうがいいでしょう


「ふつーの人は、50-34Tか52-36Tでよい?」


ですね。ハクセン鳩ヶ谷のお客さんは多くが50-34Tです。山も登りやすいですし、ふつうに走るならこれで十分


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※右の105(50T)はほんの少し小さいです




「じゃあ、なんで長尾さんは52Tにしたんすか」


カッコいいからです(きっぱり)


「それだけ?べつに踏める脚があるからってことじゃなく?」


それだけです!かっこよさこそ、自転車でもっとも大切なことなんです!(力説)


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※「かっこよさ=正義」だと断言する長尾さん




「ところで、ふと思ったんですが、52Tに34Tのインナーを組み合わせるとか、50Tに36Tのインナーを組み合わせるってことはしてもOKなんでしょうか」


できなくはないですが・・・変速はしぶくなるし、あまりオススメはしないです。あと、チェーンリングを見るとわかりますが、MAとかMBって書いてあるでしょう?


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「ええ、それがなにか?」


この組み合わせでやってくださいねってシマノからのメッセージなんです。なので、基本的には市販されている組み合わせでつかうことをオススメしますよ


「覚えておきまーす」





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