自転車のエンドにはいったいどんな役割があるのか

ロードバイクやマウンテンバイク、ミニベロには「エンド」というパーツがくっついています。


自転車にさほどこだわりのない方は、エンド?なにそれおいしいの?って感じでしょうが、自転車好きにはわりと重要なパーツだったりします。


が、いったいエンドがなんのためにあって、どんなトラブルが起こりえるかを知っておいて損はないでしょう。ということで、長尾さんにエンドについて解説してもらいました。


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「エンドって、そもそもなんのためにあるんですか?」


自転車のフレームを守るため、ですね。どのバイクにも基本的にエンドはあります


「材質とか、車種を問わずに?」


ありますね。ただし、リプレース可能かどうかという別問題はありますが


「リプレース可能かどうか?・・・えっと、「エンドってすべての自転車に存在するパーツではあるんですよね?


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そうですね。まずクロモリのバイクはエンドがリプレース可能でないことが多いです


「それはどうして?」


鉄なので、フレームの補修が可能なんですよ。でも、アルミフレームやカーボンフレームはフレームそのものが破損したらアウトです。そうならないようにエンドが介在してくれるんですよ


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「エンドがあることで、衝撃を吸収したりしてくれると」


そうですね。ですので、ちょっとした衝撃でわりと曲がるようにはなっています


「衝撃……たとえば、輪行の際に壁にぶつけてしまうとか?」


ですね。そういった何気ないことでも曲がることはありますし、飛行機輪行で雑に扱われてしまうと、最悪折れるってこともあります


「あらーーー。輪行先でそれが起きたら悲劇っすね」


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※エンドがなく、直付タイプ




エンドって、メーカーとか車種で使えるパーツが決まってくるはずです。どんなエンドでもマッチするってことはなくて、車種に左右されるんですよ


「ということは、仮にエンドを破損してしまって、お店に買いに行っても”今、在庫がないよ”って言われる可能性はある?」


ありますね。だから、輪行を頻繁にする人であれば、エンドパーツはスペアを持っておくことをオススメします


「かりに出先で曲がってしまったら、どうすればいいんでしょ?」


激しい曲がり方でなければ……そのままえいっと手で直してしまうことが多いですね。ただ、本格的に曲がっていたらお手上げです


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※長尾さんのMuにはエンド金具あり




「屋外でエンドを交換するのって、あんまり一般的ではないですよね?」


そーですね……リアディレイラーを外して調整したりするので、ちと面倒な作業ではありますね


「それはしたくないなー・・・ちなみにエンドって材質は何ですか?」


アルミですね。価格は大体2,000~3,000円ってところです


「さほど高いものではないですね。そういえば、ミニベロもエンドはついているものですか?」


車種によりますね。上位モデルはほぼついていますが、ルートとかボードウォークとかスピードファルコあたりのクロモリフレームの車種は、エンドがリプレースではない、一体型ですよ


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「そーなんんだ……あんまし考えたことがなかった。でも、メンテナンス性を考えたら、エンドがあったほうがフレームには優しくってベターですよね?」


そーですね(*^^*)




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