ヘッドを外すときの手順とか、ネジの締付け具合いのコツについて

ステムやハンドルを交換するとき、あるいはヘッドのスペーサーを出し入れしたいとき、どうしても外さねばならないのがヘッドパーツです。


ヘッドキャップを緩め。ステムのネジを緩め、ハンドルをガコンと抜いてあげなければなりませんが、どのネジをどんな順番で締めていけば良いのかとか、どのていどのトルクで締めるべきなのか、不明点も多いかと思います。


そこで、長尾さんと小屋敷さんに、ヘッドパーツの脱着の勘所を教えてもらいました。


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「ヘッド周りって、どのネジから外せばいいかよくわかんないんですよね」



外すときはべつにどこからでもかまわないですよ。たとえば、いまからCSIのステムを交換しますんで、手順を見ていてください


「はいはい。ハンドルを固定するネジ、ステムを固定するネジをゆるますよね。それから?」


組み立てるときですが、まずはヘッドキャップを締めてあげます



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「どれくらいの強度で?」


適度な強さで・・・(*^^*)


「ぜんぜん参考にならん」


私は指が覚えているのでトルクレンチはつかわないんですが、なれていないのであればトルクレンチを使ってもいいです。まあ、馬鹿力で締め付けない程度の強度でグッとしめれば問題ないでしょ


「ハンドルとステムを固定するネジは?」


まずはハンドルですが、4つあるネジをすこしづつ、クロス(Xの字)を描くように締めていきます。ひとつのネジを一気に締めてしまうのはよろしくないです


「ふむふむ」



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わかりやすいように、トルクレンチでやってみましょうか。このネジの場合、5ニュートンメーターって指定なのでまずそこにメモリを合わせるんです


「はいはい」


希望するトルク値をあらかじめセットしておき、トルクがその値に達したときに、カチって音や感触でわかるようになってます。コレのお陰で、指定値を越えて締めてしまうリスクがなくなります


「なるほど。トルクレンチさえあれば、希望する強度で締めることができると」


まあ、そうですね。で、それぞれのネジを少しづつ締めていき、全部締め上がったらおしまい



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「カンタンっすね」


カンタンですよ。アーレンキーさえあれば誰でもできる作業です


「ただ、締付け具合が弱くって、ハンドルがグルンって回ってしまったら…と想像するとこわいですね」


あー、それが起きたらかなりヤバイです。落車は確実でしょう。もし締め付け具合いに自信がなければ、お店で頼んだほうがいいかと思いますね


「ガッテンであります!今度は自力でやってみます!」


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さて、これまでの話の流れとなんの関係もないですが、長尾さん個人所有のクロモリロードがダブルレバーからSTIに進化しました。しかも、積んであるコンポーネントは7400系のデュラエース(80年代のシロモノ)です。


現在のデュラエースを使っている人には信じられないでしょうが、なんと8段。デュラエースなのに8段。前後のホイールのハブも当時のデュラエースです。なかなかお目にかかることができないデュラエース、クラシカルな装いですが、けっこうカッコイイと思いません?(*^^*)


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長尾さんは、「インテリアにちょうどいい!」と話していたので、恐らく乗ることはないだろうと思われます(笑)。

ハクセン鳩ヶ谷に飾ってありますので、ご来店の際に見てやってください。



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※光り輝くハブが自己満ポイントだそうです(笑)





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