ホイールのワイドリム化は、サイクリストにとって福音なのだろうか問題

最近、ロードバイクホイールのワイドリム化がブームなのか、あちこちで「ワイドリム、どうなのよ?」という会話が交わされています。(筆者の半径5メートル調べ)


ワイドリム化が進んでいるということは、タイヤのワイド化とも無縁ではないはず。まだ23cしか使ったことのない中山ですが、25cも気になる身ゆえ、ワイドリムってどうなんだろうという疑問を長尾さんと小屋敷さんにぶつけてみました。



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「ワイドリムって最近よく耳にするんですけど、実際どうなんでしょ?」


あー、たしかにそっち方向に進んではいますね


「カンパニョーロのゾンダって、これからの製品はワイドリムが標準になるって話らしいじゃないですか」


ええ、ですね。なので、ナローのほうがほしい場合は、既存在庫から探すしか無いです


「ワイドリムが標準になっていくと、徐々にナローリムとの立場が逆転することになるのだろーか・・・




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※手前がシャマルミレ、奥がゾンダ(どっちもワイドリムモデルではありません)





まあ、すぐに取って代わるわけじゃないですし、23cだって需要は高いですから


「ただ、ゾンダに関しては・・・」


ワイドが標準になりそうですね。ちなみにですが、中山さんが使っている同じくカンパニョーロのシャマルミレも、じつはちょっぴりワイドリム化しているんですよ


「あら!そうなんだ」


15ミリ幅が17ミリ幅にかわってますね。たった2ミリですけど、これだけで25,28cがキレイに履けます


「2015年に買った、前バージョンの私のは15ミリなのか」


ですね。25cを履かせることは15ミリのホイールのほうでも可能ですよ。ただ、ちょっとだけタイヤがはみ出してしまうので、タイヤ変形(たわみ)が起きやすくなってしまうデメリットはあります


「基本的なことから教えて欲しいんですが、ワイドリム化するとどんなメリットがあるんでしょ?」




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リム幅が広がると、幅の大きい25C~28Cでもリム内にきれいにハマるんです。ナローなリムに大きいタイヤをはめると、極端に言うと断面がキノコのようになってしまいます。それが一体化するようになるのがワイドリムですね


「ってことは、サイズの大きなタイヤを装着しても、タイヤのたわみが最小限に抑えられる・・・と」


そうなります


「なるほど。わかりやすい。えっと、ナローリムにワイドなタイヤをはめるのは、基本NG行為?」


ちゃんとホイールメーカーで規定されていますので、それを守ること。細いホイールに太すぎるタイヤがNGな組み合わせにもなれば、その逆もしかり


「ワイドリムに細いタイヤを組み合わせるのもダメなのね」


そーなんです。極端な例で言いますと、ワイドリムに20cのような極細のタイヤをつけてしまうと、カーブでタイヤが引っ張られてしまい、グリップしない。タイヤ本来の性能を発揮できないことになるんです


「おおお・・・、タイヤがハマったからOK!みたいな素人考えは危険ですね」


むっちゃ危険です。はめること自体はなんとかなってしまうので。ただし、それで走行して安全かどうかは別問題。よくわからなければ、専門店のメカニックのアドバイスを受けてください


「ううむ、ラジャです。命に関わる大事なことっすね」



ということで、長尾さんのクロモリ(7000系デュラエース)に試乗させてもらいました。タイヤは25cのシュワルベワンを履かせているそうです。



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23cにいつも乗っている自分には、すんごく乗り心地が良かったです。グリックもよく、安心して走らせることができると実感しました。今のタイヤの交換時期になったら、25cを一度試してみようかな・・・と少し思いました。





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