コスパの高いロードバイクを買うと、まず間違いなく廉価版のクリンチャーホイールがついてきます。完成車であれば、まずこのパターンですね。
俗称、「鉄下駄」と呼ばれる、やや重めのホイールからロードバイクを始め、慣れてきたり、物欲がむくむく湧いてきたら、次のクリンチャーホイールを物色する・・・これもローディの典型的な成長曲線。
ただ、フレームから組む場合は、ホイールをいきなりチューブラーにすることも可能。「チューブラータイヤは乗り心地いいよ~~」という話はよく聞くのですが、クリンチャーホイールに比べていったいどれくらい「良い」のか、実感が伴いません。
ということで、実際に使っている長尾さんとハクセン鳩ヶ谷のお客さんのSさんに感想を訊いてみました。
チューブラーって、そんなに良いものなのだろうか・・・
長尾さん 「はっきり言いますが、クリンチャーよりもチューブラーのほうがいいですよ」
中山 「断言した」
Sさん 「私も同感です。カーボンのチューブラーホイールをつかってますが、クリンチャーよりもぜんぜん乗り心地が違います。。プラシーボとかではなく、ハッキリと違いがわかります」
中山 「そうなんだ…私はクリンチャーホイールしか使ったことがないので、チューブラーの良さがイメージできなくって…」
Sさん 「もう、クリンチャーホイールに戻ることはないですね。仮にいまのチューブラーホイールがダメになったら、次もチューブラーを買います」
中山 「そっかー、、、そこまで言い切るってことは、
ざぞかし差があるんだろうな~」
長尾さん 「チューブラータイヤは内部のチューブが真円なので、どの角度からの入力も一定なんですよね。クリンチャーホイールだとどうしてもチューブが潰れてしまう」
Sさん 「あと、同じ空気圧を入れていても、チューブラータイヤのほうが路面からのショックが少ない。空気圧が低めなのかな?って感じてしまうくらい、マイルドになります」
中山 「でも、、、パンクのときの修理が手間取るって聞きますよ?パンク交換の時間がむっちゃかかるんじゃないですか?」
長尾さん 「それが、そうでもありません。いまのはノリよりもテープのタイプが多くて、交換作業も対して難しくないですよ」
中山 「そうなんだ…じゃあ、デメリットがほぼほぼ無いのでは?」
Sさん 「うーん、べつに無いかなあ。メリットしか感じないですよ。あ、でも価格はやや高めになる傾向にありますね」
中山 「どれくらいします?1本1万円とかするらしいですよね?」
長尾さん 「
コスパの高めのモノを選べば、1本8,500円くらい。良いモノを選ぶと、1万円を超えるタイヤもありますね」
中山 「おおお、なかなかのお値段ですね。しかも、チューブラータイヤって、一回パンクしたらアウトですよね?廃棄交換になってしまうという…」
Sさん 「ですね。まあ、そうそうパンクはしませんけど、してしまったら高く付くのは間違いない」
長尾さん 「チューブラータイヤって、じつは修理することも可能ですよ。。。こんなマニュアルがあるんですが、タイヤの継ぎ目を開いて、中のチューブにパッチを当てて、ふたたび継ぎ目を閉じるという…」
中山 「そんなことができるんだ。なんか、手術みたいですね。これをやる気にはならないし、これをするくらいなら買い替えたほうが良さげな気がする」
Sさん 「
安全面から言っても、そうですね。交換するのがベターだと思います」
中山 「そういえば、リムハイトはどれくらいがいいでしょうね?50ミリあると格好はいいんですが、横風が気になりますね」
長尾さん 「カッコイイのは間違いないですが、横風問題があるのと、重量も当前ながらかさみますね」
中山 「長尾さんは、リムハイトはいくつでしたっけ?」
長尾さん 「フロントが38ミリ、リアが50ミリです」
中山 「ほほう・・・。Sさんは?」
Sさん 「両輪ともに38ミリです。個人的には、38ミリがベストバランスじゃないかな。山でも平地でもオールラウンドに使えますよ」
中山 「ですよね~~~~~。……そんな話を聞いていたら、カーボンチューブラーホイールが欲しくなるじゃないですか(笑)」
※ちなみにこれはカーボンクリンチャーホイール
長尾さん 「
アルミのクリンチャーホイールと使い分けるって方法もありますよ。しかし・・・」
中山 「しかし?」
長尾さん 「カーボンとアルミではブレーキシューが異なるので、ホイール交換のたびにシューを取り替えなくっちゃならないんです。これが面倒で、たいていの方はカーボンチューブラーのまま走ることになるという…」
中山 「良いモノのほうに流れていくんですね、人間って(笑)」
長尾さん 「そういうことです。なので、カーボンチューブラーに手を出すということは、もうアルミクリンチャーホイールに戻ってこない覚悟でご決断ください(笑)」
中山 「うーむ、チューブラーホイールって高価なので、
もうちょっと悩ませてください(^_^;)」
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