キャリパーブレーキは開放していても効力を発揮するのか

ロードバイクキャリパーブレーキって、ホイールの脱着のために開放レバーがついていますよね。あれって、開放したまま走っても良いんでしょうかね?


なんとなくの素人判断としては、やらないほうがいいような気がするのですが、ここはプロに聞いてみましょう。


ということで、長尾さん、小屋敷さん、ねがみん君に聞いてみました。




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ずっと謎だったんですよねぇ・・・







えーーーーと、結論から申し上げると、開放してもブレーキは効きます。ただ、あえてオススメはしないですね


「ですよね。あのレバーはあくまでホイールの脱着ために存在するんですよね」


ですね。ただ、意図的に開放しても走るのが好きな人も一定数いるんですよね・・・


「なんででしょ」


なんででしょうね、、私も真意を問いただしたことはないので、理由までは知らないんです



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「聞いた話ですが、トッププロの選手がの中には、ゴールスプリントの直前に開放して、フレームがたわんでシューがリムに当たるのを防ぐってことをするらしいっすよ」


うーん、なるほど。一般人が真似する行為ではなさそうですね


「ちなみにメーカーはなんて言ってるんでしょう。OKとかNGとか」


9100系のデュラエースからは、シマノはハッキリと開放して乗らないようにって言ってます


「ん?ということは、逆に言えば以前はできていた、と」


そう、出来てました。ただ、カムの仕組みがちょっとかわりまして、きっちり締めないと9100のブレーキは動作してくれません、なので、ユーザーの方にはくれぐれもご注意いただきたい


「ですね」




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開放しても走れるブレーキもありますが、まあ特別な理由でもないかぎり、開放して走るのはやめておいたほうがいいでしょう


「ですよね」


あと、レバーを途中で止めて乗るって行為もよろしくないです。いつなんの衝撃で動いてしまうとも限らないですから


「なるほど、よくわかりました。そうそう、ここまではシマノのブレーキの話でしたけど、カンパニョーロやスラムはどうなんですか?同じ構造なんですか」


スラムはシマノと基本的に同じですね。ただ、カンパニョーロはブレーキ本体にレバーが付いていません


「え!じゃあどうやってホイールの脱着をするんですか」


ブレーキレバー側、シマノでいうところのSTI側にスイッチがありまして、それで開放するんです




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※こうやってブレーキを開放させます(写真のシフターはテクトロですが、カンパニョーロも仕組みはこう)





「マジで!!いま初めて知った。そんな構造だったとは」


そーなんですよ


「スーパーレコードも、下位グレードも同じ?」


ですです。なので、カンパニョーロの場合はちゃんとレバーを元の位置に戻さないと、シフト操作やブレーキ操作に英恐怖が出ちゃいます。開放したまま走ることはできないでしょう


「またひとつ賢くなりましたー」




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