ロードバイクのタイヤと言えば、話題になるのはもっぱら横幅ばかり。
23cがいいだの、いやいや転がり抵抗は25cのほうがベターだの、なんのなんの28cこそ最強ではないかとか、なかなか結論が出ないもの。
しかし、ウェットタイヤというタイプのタイヤもあるそうで、まあ名前から察するにウェットなコンディションに適したタイヤなのは想像できますが、いったいどんなものなのか、長尾さんと小屋敷さんにたずねてみました。
「ほほう、そんなウェット専用タイヤがあったなんて知りませんでしたよ。でも、ウェットコンディションで走るなんてこと、そうそうないから自分は不要かな…」
「わざわざ雨の中を好んで走るサイクリストはいないでしょうが、柱ざるを得ないときもありますよね」
「…ブルベとかかな」
「それもありますが、自転車通勤もそうじゃないですか?」
「あ、たしかに。春先って不安定な天気ってこと多いですもんね。朝は晴れの予報だったのに、突発的に雨が降ったりすることもある」
「
雨がやんでも、路面は塗れている・・・ってことはよくありますよね」
「たしかにある。そういうとき、便利そうね。ただ、、、」
「ただ?」
「ウェット曜ってことは、グリップがいいわけですから、そのぶん摩耗するのは早いんじゃないかと」
「あー、それはトレードオフです。仕方ないですね」
「えーっと、IRCの公式サイトを見てみると、アスピテプロのウェット版は・・・ウェットコンディションに照準を合わせた専用モデル。基本設計はアスピーテプロと同じだが、トレッドパターンは排水性を考慮。コンパウンドはフォーミュラプロシリーズなどで実績のあるRBCC を採用。雨の日でも安定したグリップ力を約束する・・・って書いてありますね」
「コンパウンドがふつうのプロとは違うっぽいですね」
「ウェットだけでなく、
ドライコンディションのグリップも10ってなっているから、
相当にいいですね。路面を気にせずグリップしてくれるのは安心」
「そのかわり、ライフ(耐久性)はちょっぴり劣るようです。そのように書いてありますね」
「耐パンクと乗り心地はウェットもそうじゃないのも同じ数値だ」
「そのへんに差はない・・・と。まあ、ブルベ等をするのでない限り、わざわざウェット版を選ぶ必要はないかもしれないです。あらゆる天気で走るぞってことであれば、ひとつの選択肢にはなりますね」
「あのー、IRCのサイトを見てて気がついたんですけど、ウェットは24cってかいてある。でもって、ノーマル版は24cと26cがあるらしい。なんでこんなサイズなんだろ??」
「そーゆーサイズもありますよ。23と25cの間のサイズもえらべるわけで、選択肢が広がって結構なことじゃないですか(笑)」
「まあそうだけど…メーカーごとにいろいろあるのね。ところで、
小屋敷さんはいま何を履いているんだっけ?」
「ロードバイクのほうはミシュランのプロ4ですね。個人的に好きなタイプでして、乗り心地はもっちりしてて、でもって転がりがずっと変わらないのがメリット」
「ミシュランは定番ですね。で、長尾さんはクロモリのカーボンクリンチャーホイールにシュワルベワンを履かせてましたっけ」
「ですです。25cなんですけど、むちゃくちゃいい。近年でもっとも好きなクリンチャータイヤだと思ってます。転がり、乗り心地、乗り味、すべてのレベルが高いです」
「ややお高いのが玉に瑕ですよね・・・まあ、私もサイズこそ違いますが、TyrellのCSIにシュワルベワン(451)を履かせていて、かなり気に入ってますが」
「ただ、シュワルベワンにはひとつ欠点があってですね…」
「えっ、なになに?怖いよ~」
「性能面ではないです。ロゴが徐々に茶色になってしまうんですよ、なぜか」
「うそん!」
「シュワルベワンあるあるです。うちのお客さんのシュワルベワンユーザーさんらはみんな言ってますよ」
「今言われるまで、ぜんぜん気が付かなかった…」
「茶色くなる理由はわからないです。なぜかロゴの色があせていくんです(笑)。まあ、だからといって性能とか耐久性には何の問題もないので、べつに気にならないですが」
「帰宅して、調べてみます!」
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