スポークって引っ張りあっているの?それとも突っ張っているの?いったいどっちだ

ロードバイクとかミニベロのホイールを見るたび、こんなことを思いませんか……「この数限られた本数のスポークがバイクと自分の全体重を支えてくれているなんて…よく折れないものだなあ」と。


相当な荷重がかかっているにもかかわらず、健気に受け止めてくれるホイールのスポークたち。さて、そのスポークたちはリムに対して突っ張ってテンションをかけているんでしょうか?それともリムとハブをそれぞれ引っ張りあうことでテンションを保っている?

 
よくわからないので、長尾さんと小屋敷さんに教えてもらいました。






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結論から言いますと、”引っ張っているパターン”がほとんどです


「へええ、そうなんだ・・・。じゃあ、少ないけど突っ張っているホイールもある?」


ありますよ。わたしが知っているのはマヴィックのR-SYSくらいですが。カーボンスポークですね。あと、ファストフォワードにも同様のタイプがあったような記憶もあります


「ほほう。カーボンスポークはすべて突っ張ってテンションを保っている、と」


いや、そんなことないですね。素材関係なく、テンションはふつうは引っ張りあってキープするものです



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「えっと、ハブ側にスポークって引っ掛けるじゃないですか。で、リム側からニップルを回して引っ張っていくわけですよね」


ええ、原理はそうです。ただ、かつてはシマノがリム側から引っ張るタイプのホイールを出したことがありましたね


「へー、そんなのもあるんだ…。ところで、ホイールがフレる場合って、引っ張っているスポークが緩んでくることで起きるってことですかね」


ですね(^o^)


「引っ張る形式、突っ張る形式、メカニックとしてどっちがメンテナンスしやすいとかってあります?」


うーん、、、どうかなあ…R-SYSはいじったことがないので想像ですけど、どちらであっても問題ないですね。まあ、慣れているのは引っ張るタイプですが



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「あ、でもそういえば、
ハクセン鳩ケ谷ではマヴィックって扱っていないんでは?」


はい、そうです。マヴィックは扱ってません。シマノ、カンパ、フルクラム、ジップなどは扱ってますよ


「さっき話題に上ったマヴィックのR-SYSですが、どんなホイールなんでしょ?」


軽いのが特徴。スポークが太いので空力的にはマイナスかな。回転させるとスポークの風を切る音がすごいです


「へええ、見てみたいな」



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そうそう、R-SYSはかつてリコール対象になったことがありましたね。いまのは問題ないですけど


「へーーー、ロードバイクとミニベロでの比較なんですが、テンション的にロードバイクと変わります?」


いや、テンションそのものは大差ないです。ただ、スポークは長くなるほど乗り心地には効いてきます。なので、ミニベロの乗り心地が硬めなのはそういう理由ですね


「あー、それはよくわかります。どうしてもミニベロは乗り味がガッチリしてる」


ホイール径はおいといて、一般的にスポーク数が多いほど振れ取りはしやすくて、強度も出せるし、長持ちですね


「デメリットは?」


重くなるのと、空力的にはややマイナス。ちなみに手組みよりは完組ホイールのほうがいじりやすいです。完組ホイールは相当テンション高いので、ちょっととっつきにくいと感じるでしょうね




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「じゃあ、一般人があホイールを触ろうとするなら、まずは手組み?」


ですね。まずは一度自分で組んでみることをオススメします。そのほうが、そもそもの構造を理解できるので


「はーい」






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