カンパニョーロのVELOCEでダホンのCurve D7 を11段化してみたら、意外にエモいバイクに仕上がった

ハクセン鳩ヶ谷は「これでもか!」ってくらいミニベロを激しく取り扱っている稀有な自転車ショップでして、ハイエンドなものからお買い物用のミニベロまで、じつに多種多様に取り扱っています。
 

こんなに大量にしいれてどうすんの…足の踏み場もないよ…と店に行くたびに思うのですが、あっという間に売れていってしまうので、まあ良いのでしょう。ほぼ毎週ミニベロの納車が行われており、しかもカスタマイズの相談と注文も多いです。

 
メカニックの長尾さんと小屋敷さん、アルバイトのネガミンくん、3人そろって「バカ」のつくほどのミニベロ愛好家ってこともあり、しかも「乗るよりイジるのが好き」な奇特な人々です。

 
今回は、そんなミニベロのフリークの一人、ネガミンくんが組んだ「自分用のお買い物ミニベロ」を紹介しましょう。(私物なので非売品なのですが(笑))




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こちらがそのダホンのCurve D7 です。パット見で、「おや、かなりユニークなイジり方をしているな」って気づく人はまずまずのミニベロ愛好家でしょう。
 
 
まず目を引くのがリアディレイラー。カンパニョーロのVELOCEです。ちょいと古い型式なので、10段用のモノ。ダホンのミニベロにカンパニョーロをリアディレイラー・・・この時点で「ふつうじゃない」感が溢れています。


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ってことは、カセットスプロケットは10段なんだろう?と思いきや、そうではありません。なんと11段。しかもシマノのカセットスプロケットです。でもってチェーンはシマノでもカンパニョーロでもなく、KMC製なんだとか。寄せ集め感がすごい。
 
 
ちなみにダホンのCurve D7 はもともとは7段変速です。それが一気に4段増えて11段化するってすごくないでしょうか。
 


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「え、うごくの?」
 

動くんです。というか、無理やり動かせるように組んだと言うべきなのか…。

 
実はシフターにその秘密があります。カンパニョーロはMTBのコンポーネントを出していないので、サムシフターとかのバーハンドル用コンポーネントがありません。ではどうやって変速させるかといいますと、ハンドル中央部分のちょっと下にある怪しげなレバー。



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これは「店内のどっかで見つけた古いもので、いったい元はどんなバイクに使われていたかは皆目見当がつかない」らしいです。メイドインイングランドと書いてあり、「シクロ」と刻印されていますが、それでワイヤーを引っ張るという仕組み。

 
インデックスではないので、むかしのダブルレバーのごとく、手元で微調整しながらシフトチェンジすることになります。10段のリアディレイラーですけど、インデックスではないので動いてしまうんですね。ちゃんと1速から11速までギアは入ります。



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試乗してみましたが、なるほどヌルヌルと動くシフターは面白い。油断すると「ガチャンガチャン」と2段変速してしまうこともありますが、すぐ慣れました。ぶっ飛ばす用途のミニベロではなく、のんびりポタリングするのに向いていそうなバイクです。
 
 
なお、ブレーキはシマノを使っていまして、Vブレーキのデオーレです。ブレーキはシマノ、変速機はカンパニョーロ(ただし、手元でワイヤーを引くタイプ)



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あと、チェーンリングはどでかいモノ(58T)のシングル。まあ、さすがにフロントダブル化はこの状態ではムリですね。坂は苦手ですので、平坦メインの川口市界隈で気ままに走らせるにはちょうどよいでしょう。
 

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ということで、ネガミンくんの私物Curve D7 をご紹介しました。ちなみに、この組み方は「お店というか、販売品としては成立しないです・・・あくまで個人の趣味でやっているものでして、かなり無理、無茶をしてますので(笑)」とのことでした。

 
あ、でも試乗はいつでもさせてくれるそうなので、お店にいらっしゃったらまたがってみてはいかがでしょうか。
 



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