R8000のアルテグラのフロントディレイラーは調整がしやすいのか?そして使い心地は?

シマノの定番コンポーネント、105(5800系)。その105のフロントディレラー(FD-5801)がマイナーチェンジで上位機種と同じ機構を備えました。まあ、それも結構前のことで、2017年の6月くらいには切り替わっていたのですが、リアディレイラーは?といいますと変更はなし。フロントディレイラーだけのマイナーチェンジです。

 
長尾さんによれば、「そういうこともありますよ」とのことでしたが、現行アルテグラ(R 8000)やデュラエース(R9100)と同様の構造になったことで、どんなユーザーメリットがあるんでしょうね・・・。

 
ということで、長尾さんに教えてもらいました。




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「えっと、105のフロントディレイラーのマイナーチェンジって、いつの間にかしれって切り替わってて数ヶ月後に気づいたんですけど、R8000のアルテグラが出てから105もそれに倣ったんでしたっけ」


いえ、逆でして、105が先なんですよ


「そういうこともあるんだ」


あります。必ずしも上位版から順序よく降りてくる・・・わけでもないんですよね


「なんでも、デュラエース(FD-R9100)、アルテグラ(FD-R8000)と同じ構造になったそうで、ケーブルアジャスト機能がフロントディレーラー内に搭載された・・・んですよね」


ええ。アウターワイヤー途中のアジャスターが不要になりました


「ほほう…」



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/ 105&アルテグラのケーブルの取り回しを身振りで説明する長尾さん \




んで、メーカー発表を引用しますと、本体内部に「トグル機構」ってのが採用されていて、テコの原理を応用したリンク機構の一種です


「だんだん難しい話になってきた…」


同じ入力で動作完了に近づくにつれ出力がアップするんです。機械式の場合は動作フィーリングが軽く感じられるそうですよ


「ということは、引きが軽くなっている!?」


いや、それが引きそのものはアップデート前と大差ない。というか、ほぼ変わりがない印象です


「あら…。なんか残念だな」



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/9100デュラエースのリアディレイラーです\




その代わりと言っては何ですが、セッティング時の調整がラクになりました


「メンテナンス的にはメリットありと・・・。じゃあ、自分ではフロントディレイラーをいじらないって人にはどんなメリットがあるんでしょ?」


これと言ってないかな…(笑)。あ、あった。小型化したことにより、これまで装着できなかったフレームに装着できる余地は生まれましたね


「なるほど」


アウター受けがフレームになくって、バンドで留められるフレームに、今回の105フロントディレイラーなら装着可能。なので、幅が広がったかんじです


「でも、通常のロードバイクなら、たいていはフロントディレイラー装着可能ですよね?」


ええ、ですので、ロードバイク以外のバイクに105を付けたかったけど、付けられなかった・・・というかなり限定的なパターンではありますが(笑)



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「ちなみに、互換性はいかがですか?」


現行の105クランク(FC-5800)に対応するのは当然として、旧デュラエース(FC-9000)、旧アルテグラ(FC-6800)クランク、新型デュラエース(FC-9100)、新型アルテグラ(FC-8000)のクランクにOKです!


「おお、それはウレシイ」


直付の価格が 定価で3,671円(税抜)。バンドタイプでも4,000円以下(税抜)なので、気軽に交換できますよ~
 
 


 
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