ハクセン鳩ヶ谷ではリアディレイラーかミニベロ、クロスバイクがメインの商品となっていますが、マウンテンバイクもちょいちょい出ます。
マウンテンバイクの納品準備中の長尾さんのほうを見ると、バイクのスプロケットがちょっと見慣れタイプになってます。
一番軽いギアと2番目に軽いギアの間にかなりのスペースがあって、そんな大きな落差でも変速できるのかやや不安になってしまいそう。
まあ、結論を言うとなんの問題もなく変速できてしまうんですが、こういったスプロケットってロードバイクでも使われているんでしょうか・・・。
長尾さんとネガミンくんにいろいろ教えてもらいました。
「こんなスプロケット、あまり見たことがないんですけど、マイナーなパーツなんですか?」
「マイナーですね。いまもママチャリや比較的安価なマウンテンバイクに使われていたりします。ボスフリースプロケットって呼んだりします」
「へえ、、、ボスフリー?」
「フリーがスプロケットと一体化していまして、そのせいでやや重いですね」
「これって、ロードバイクにも使われることあります?ないですよね??私はこれまでそういったロードバイクは見たこともないですが」
「現代のロードバイクにはまず使われていないでしょう。でも、かつてはボスフリースプロケットがふつうに採用されていたんですよ」
「メリットとデメリットは何なんでしょう?」
「メリットはハブが複雑化しないことかな…。デメリットは重いのと、多段化が難しいこと」
「今は廃れているわけですね」
「廃れましたね。かつてはサンツアーも作っていたなあ…(ごそごそ)」
「ん?長尾さん、何をやっているんです?」
「これは僕の大事なコレクションなんですが、見てください。サンツアーのこの輝きを・・・!」
「たしかにピッカピカになってますね。これは長尾さんの私物?」
「そうです。使う予定はとくにないですが、もしもこれで組むとしたらどんなフレームで組もうかなあ・・・ぐふふふって想像するのが楽しい」
「パーツを見ながら酒が飲める人でしたよね、長尾さんは(笑)」
「そうです。ちなみにネガミンくんもかなりのツワモノですよ」
「えーっと、ネガミンくん、その箱に入ってるモノは…?」
「シマノのXTRです。1980年代後半から「1900年初期に入る辺りのモノなんですが、これも惚れ惚れするくらい美しいんですよ・・・御覧ください」
「ぼくはパーツをただひたすら眺めるだけの趣味はないんですが、酒のつまみにしたくなる心理はなんとなくわかる気がする(笑)」
「かなりの年代物ですが、フルセット保管しして、時々箱から取り出してはじっと眺めて気を静める・・・ことはあります」
「これ、もしもメルカリで売ったらかなりの額になるのでは?」
「そこそこいい値がつくでしょうね。状態もいいし、マニア度もたかいし。まあ、売りませんけどね…」
「こりゃ失礼しました(^_^;)」