電動コンポーネントのDi2は機械式のようなワイヤーがないので、基本的にはいったん取り付けてしまえば、ほぼほぼ再調整は必要ない・・・ような気がするのですが、実際どうなのでしょう?
ハクセン鳩ヶ谷のメカニック、長尾さんと小屋敷さんに訊いてみました。
「Di2のメカって、いったん装着してしまえば基本的にはさほどいじる必要はない・・・という認識でOKですか?」
「OKです。ほぼメンテナンスフリーですよ。それが電動コンポーネントのいいとこです」
「ほぼほぼってことは、稀に変速が不調になることもあるってこと?」
「物理的にぶつけたとか、エンドがまがれば当然ながら不調は起きますね」
「それはわかります。でも、メカそのものがズレてきたりはしないんですよね?」
「そのとおりです。ただ、取付時にちゃんと正しい位置に設定してあることが前提ですよ」
「え?正しく設定って・・・フロントディレイラー、リアディレイラー、取り付けてしまえばおしまい。。。じゃないんですか?」
「ちがいますよ~。起点となるポジションが4段目にありまして、それを中心にトップとエンドの位置を決めていくんです」
「そーなんだ・・・初めて知った。てっきりガチャンと取り付けて終わりだと思いこんでいた」
「フレームによって微調整はしなくちゃいけないですから、すべてDi2で組むときは初期の設定はしっかり調べてから取り付けていますよ~」
「メカニックさんの技がこんなところにも生きている。。。と。ちなみにですが、Di2と機械式のどっちがセッティングは楽なんです?やっぱ電動?」
「いや、どっちもどっちですね。電動のほうがカンタンだと思われるかもですが、それなりにコツや電動ならではの作業もありますから。なにげにケーブルの長さを計るのも面倒だったりしますし(笑)。あと、フロントディレイラーはリミッターの調整もするし」
「電動=超カンタンで楽ちんだと思ってた・・・さーせん・・・。話は変わりますが、R8000、R7000、R9100系の新型のシマノのリアディレイラーって、ホイールから外すとだらーんとだらしなく垂れ下がってしまうんですが、これは電動ならでは?」
「いえ、機械式も同じです。シングルテンションなので1箇所にしかバネがないため、垂れ下がるんです。べつに異常なことではないのでご心配なく」
「あ、機械式も同じなんだー。あと、シングルテンションって脱着が硬いですよね。。。」
「それも、そういうものだと思ってください。構造上、ガイドプーリーが前の方に張り出してしまうので、チェーンの位置との関係で力が必要になっているんです」
※これはダブルテンションの105(5800系)
※こっちはシングルテンションの105(R7000)
「なるほど・・・。まあ、脱着時の煩わしさは少々ありますが、それ以外はとくにシングルテンションで困ることはないですし」
「ですね。ユーザーさんはダブルテンションとかシングルテンションなんて気にせず楽しんでくださーい」
「はーいヽ(^o^)丿」
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