TOEIのオーダークロモリには男のロマンが詰まっている件

東叡社と書いて「とうえいしゃ」と読みます。


もともとは上野駅の近くで創業されたフレーム工房でして、現在は埼玉県川口に工房があります。ハクセン鳩ヶ谷も川口市なのでかなりご近所。というか、東叡社の社長さんとハクセン鳩ヶ谷はわりと交流があります。
 

細かな注文にも答えてくれる東叡社さんのフレームをオーダーされたお客様のフレームがついに出来上がったのですが、かなりこだわりが詰まりまくって超かっこいいので紹介させてください。



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じゃーん!これです




 
オーダーなので型番とかはないんですが、どうですか。渋くないですか。
 

オーナーさんは「レトロモダン」をテーマにされたそうですが、具体的にどのへんがモダンなのかといいますと、アヘッド&カーボンフォークのあたり。パイプはロウ付けされていて、パイプの地の色をそのまま活かしています。完成した時点で渋みを発揮しているのはそのせい。
 

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フレームは気持ちスローピングにしており、落差は2cmほど。小さめにフレームなのでホリゾンタルにムリにしてしまうとヘッドがみじかくなってしまい、ちょっと塩梅が悪かったのです。ティグで組んでいるとスローピングさせるのは技術的にちょいと難しいそうですが、東叡社さんならふつうに技術力でカバーできるそうです。



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よーく見ると、ふつうのクロモリフレームとはかなり違うことがわかります。わかりますかね・・・?リアのブレーキ一を御覧ください。ディスクブレーキ仕様ではないのに、キャリパーブレーキを付ける場所がありません。
 

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※下から覗き込んだ様子


 
どこに取り付けるのかと言うと、、、なんとBBのそば。チェーンステーにマウントさせます。かなりレアではないでしょうか。こういった注文も東叡社さんはOKです。なぜここに取り付けたのかと言うと、、、カッコいいから!じゃないでしょうかね。リアの見た目がスッキリしますし、シートステーをつなぐブリッジも細身なのでシュッとして見えますね。

 

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※ブリッジで補強もされています(^^)

 
あと、ブレーキワイヤーがトップチューブ周辺に通す必要がなくなります。それもあってさらにシンプルなデザインを演出できます。ブレーキワイヤーを通す穴はダウンチューブに設けられています。うーーーーむ、芸が細かい…。

 

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フレームの素材ですが、カイセイ4630Rというパイプを使いました。8630Rよりはやや柔らかさがあるそうです。そうした理由はそもそもフレームが小さめだから。フレームはサイズが小さくなるほど強度が自然と出てしまうものなので、素材でバランスをとったかんじです。
 

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こんなかんじで東叡社さんにフレームオーダーするとかなり融通をきいてくれます。ハクセン鳩ヶ谷との付き合いも長いので、コミュニケーションもしうやすいですよ。

 
ちなみに今回のこのフレーム、製作期間は約3ヶ月とのこと。

 
どんなバイクが作れるのかな~、こんな注文は聞いてくれるのかな~~等、お悩みありましたら軽い気持ちで長尾さんか小屋敷さんに相談してみてください。(^^)


 
 
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