カーボンホイールのリムを保護して長持ちさせるコツ

最近はディスクブレーキがメインストリームになりつつありまして、リムブレーキのロードバイクってあまり話題になりません。が、新車はリリースされにくくても、すでに持っている!って方は多いはずです。
 

リムブレーキのカーボンホイールって、ブレーキシューが当たるので当然ながら経年劣化していきます。悲しいですが、いつか交換時期がやってくる…それがリムブレーキホイールの宿命です。

 
そこで、高価なカーボンホイールのリム面を保護するコツはあるのか、長尾さんに教わりました。
 



20170212_113326









カーボンホイールのリムを保護する完璧な方法があります……乗らずに飾っておくことです……。あるいはブレーキをかけずに足の裏で止まる(笑)。これならリム面は傷みません


「そういう冗談はいいから……まじでどうすればいいでしょう?先日、カンパニョーロのカーボンリムホイールを購入しまして、音がシュルシュルなってかっこいいのは良いものの、いかに長期間使い倒すかで悩んでいます」
 



20170212_111011

 



まず、カーボンのブレーキシューはアルミ用のものより柔らかいです。よってよく削れるんですよ


「へ~、アルミ用と比べて、どれくらい早いです?体感的な感覚でいいので」


うーん、使い方にもよるんですが、ざっくりアルミ用の半分くらいかなぁ…


「は、はやい…ですね。思ったより早い。でも、ただでさえカーボンブレーキシューって高いじゃないですか」


ええ、アルミ用のが1200~1,400円くらいのところが、カーボン用だと5,000円越えるのはザラ。よって3~4倍って考えていただくといいかなと




20170212_115324


 


「しかも、減る速度は早いので交換がより頻繁に訪れる…恐るべし、カーボンリムホイール…」


そこは宿命なので受け入れてください(笑)


「ええ、まあそこはある程度想像していたので許容してます。で、それを踏まえて、リム面は大事にしたいじゃないですか。カーボンシューが柔らかいってことは、リム面へのダメージは少ないって考えてもOKですかね?」


ある程度は…。でも、いくら柔らかくても、カーボンリム面は摩耗します。それは避けられません。ホイールも長い目で見れば消耗品だって思ってください


「注意点とか、個人レベルで実践できる心がけってありますか?」


まず、長い下りの坂は注意してください。性能はアップしているとは言え、過信しないように。気をつけながら下ってください


「はいはい。カーボンリムホイールあるあるですね」
 



20170212_134004

 



雨天走行はなるべく避けたいですね。アルミ用ブレーキシューのように真っ黒には溶けないものの、それなりにやはり削れてしまうし、異物も入り込みやすいですから


「まあ、わざわざ雨天時に走ることは皆無なのでそれは問題ないかなと」


あとは、アルミ用ブレーキシューと扱いは同じで、ときどきでかまわないので、ブレーキシューの面を掃除してください。異物が挟まっていると、あっという間にリム面が傷だらけになってしまいます


「それが一番怖いんですよ…線がピ~って入ってしまったときの精神ダメージは計り知れない…」


まあ、交換時期になったら交換すればいい!くらいに考えておけばOKですよ。いくらディスクブレーキ全盛とは言え、リムブレーキとホイールがなくなることはないし、需要があれば商材はちゃんと供給されます。せっかく良いホイールを買ったんですから、存分に乗り倒したら良いと思いますよ


「は~い、大事に使い倒します~」
 



20170729_105608



 
 
〒334-0011 埼玉県川口市三ツ和1-9-24 
TEL 048-281-0926  FAX 048-281-0985 
メールアドレス h-hakusen@ace.ocn.ne.jp