ドロップハンドルのロードバイクを、街乗り用にフラットバーハンドルにするか~って考えることあると思います。
ハンドルなどのパーツ交換だけでカンタンにできそうって気もしますが、注意点はないのでしょうか?
ということで、ハクセン鳩ケ谷のメカニック、長尾さんと小屋敷さんに聞いてみました。
「カスタムすること自体は難しくないですよ。ハンドル、シフター、ブレーキレバー、あとは工賃でいけますし」
「パーツだけでもそこそこお金はかかりそうですね」
「ハンドル5千円、シフター1万円、レバーが3~4千円、工賃を足して…3万円くらいになりますかね」
「高くもないけど、安くもない微妙なかんじっすね」
「じつは、価格とは別のとこに問題がありまして」
「どういうことすか?」
「ロードバイクのドロップハンドルの距離で最適化されたポジションなのが、フラットにすることでハンドルが近くなり、結果的に窮屈な姿勢になってしまう…のがあるあるですね」
「あ、なるほど。ということは、解消するためにステムを超長くしなくてはいけなくなったり」
「そうそう。なので、我々は積極的にフラットバーロードへのカスタムは推奨しないですね」
「逆に、フラットバーなクロスバイクをドロップ化したいって要望もありません?そういうときはどうします?」
「そのリクエストのほうが多いですね。ドロップハンドルにあこがれるけど、ロードを新車で手に入れる予算がない若者によくあるパターンです」
「はいはい、気持ちはよくわかる」
「そもそも、クロスバイクはVブレーキが多いので、それをSTIで操作するのは無理があります。なので、それもあんまりオススメはしないですね」
「あ~~~、そうか~~。あと、料金もかなりかかりそうだ」
「そうなんです。コンポーネント一式変えなくちゃいけないし、予算はドロップのフラット化よりもかさみます」
「そういう場合はどうすれば?」
「大人しく、ロードバイクを買った方がいいです。そのほうが結局安く済むし、無理やりカスタムして、いびつな中途半端な自転車に乗るのも楽しくないですし」
「けっきょくそうなるか~~、ちなみに小屋敷さんはそういうカスタムをした経験は?」
「ありますよ!高校生の頃、リジッドフォークのMTBに700cのタイヤを履かせ、ロードコンポとドロップハンドルで摩訶不思議な自転車を作ってしまった過去がw」
「それって、ロードバイクなんですか…?」
「いや、なんだったのか自分でもわかりません。ロードが買えないけど憧れが強すぎてそういう暴挙に出てしまった……青春時代の甘酸っぱい思い出です」
「たしかに甘酸っぱい…」
「が、べつにこれはマネしなくていいですからね~。言いたいことは、ドロップ化したいときはいったん落ち着いて、メカニックのアドバイスを参考に現実的なカスタムをしましょうね!ってことです」
「合点承知~~」
〒334-0011 埼玉県川口市三ツ和1-9-24
TEL 048-281-0926 FAX 048-281-0985