ハクセン鳩ケ谷は、ロードバイクもミニベロもマウンテンバイクもママチャリも扱うという、かなり守備範囲の広い自転車屋です。ロード専門店でもないし、ママチャリ専門でもないのです。
ただ、主力はロードバイクやミニベロといったスポーツバイクですね。
ハクセン鳩ヶ谷で取り扱っているロードバイクメーカーのひとつがBOMA。今日お店に遊びに行ったら、BOMAのVIDE(ヴァイド)を組んでいる真っ最中でした。
ロードバイクをフレームから組む様子って、あまり目にする機会がないので、見学させてもらいながら、ロードバイクの組み方を、スタッフの長尾さんに解説してもらいました。
ロードバイクを組むときって、そもそも何から始めるんですか?
BB(ボトムブラケット)のフェーシングからだね。下ろしたてのフレームって、BBがざらついていることがあるんだ。そこをキレイに磨いてツルツルにするよ。次にタップっていうBBを入れる前にネジの通り道を掃除するんだ。これをすると、BBが美しく収まるね。
次に車輪をはめる。まず自立させられるようにしないと、クランクをはめるような、力のかかる取り付け作業ができないからね。
輪ゴムをブレーキレバーに噛ませているのはなぜですか?
ハンドルバーに対して、両側のブラケットが平行かどうかを見ているの。ほら、こうすればわかるでしょ?
ブラケットはあまり強く締め上げたらダメで、えいっと横から叩いたら向きを変えてしまう程度にするといいよ。理由は、ガチガチにしてしまうと、落車したときに衝撃をまともに受けて、ハンドルが折れてしまうんだ。
フレームから組むのにかかる時間?半日あればなんとか・・・いけるかな。途中でポジション合わせをしてもらう必要があるから、いつもは仮組みしてから、お客さんに乗ってもらってポジション合わせ、本組して納車という2ステップなんだ。
ぶっ続けで組んだら5時間はかかるかな。でも、急な修理対応とかが必ず入るから、なんだかんだで1日かかってしまうね(笑)。
仮組みが終わったから、重さを測ってみよう。チェーンもワイヤーもない状態だから、あくまで目安ね。
・・・ふーむ、7.4キロか。完成状態で7キロ台にはおさまりそうだね。
このVIDEは、お客さんのリクエストで、真っ白に仕上げるんだ。だからサドルも白だし、ブラケットカバーも白。珍しいでしょ。
どうしてサドルにラップを巻いてるんです?
汚れ防止ね。作業中は手についた油があるでしょ。それで納車前の新品を汚すわけにはいかないからね。
フレームから組むほうが、自分は好きだよ。自分が納得できる順番で組めるし、やるべき場所にグリスアップできて、自信を持って納車できるもんね。
これで仮組み完成。ボクも自分のロードバイクが仮組みされたとき、ポジション合わせのために来店するのがすごく楽しみでした。
このVIDEに乗るお客さんの喜ぶ顔が見えるようだ(笑)。
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