いまさら聞けない、チェーンの正しいメンテナンス法(リアとフロントのディレーラー編)

ハクセン鳩ケ谷が解説する、チェーンのメンテナンス第2弾です。



前回のリンクはこちらをどうぞ
いまさら聞けない、チェーンの正しいメンテナンス法(お掃除編)



チェーンなんて、オイル挿すだけだろ?コツもへったくれもないんじゃねーの?」と思ってらっしゃる方、とんでもないです。正しいチェーンメンテをするだけで、走りが変わるだけでなく、お財布にも優しくすることができるんです。



今回は、チェーン・メンテナンスの延長で、「リアとフロントのディレーラーのお手入れ方法」を解説してもらいました。



登場するのは、毎度おなじみスタッフの長尾さんです(笑)。


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”チェーンはオイル挿せばよい”ってのは、素人考えでもなんとなくわかるんですが、ディレーラーってどう手入れすべきなのか?迷ったことはないですか?



私には、ディレーラーのメンテナンスってのが、ずーっと謎だったんですよ。


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ロードバイク&ミニベロアンバサダーのくせにメカには疎い中山はずっと、「KURE 5-56をディレーラーのバネに、シュッと一拭きしておけばいーんじゃねーの?」くらいにしか考えてなくて、それで3年以上やってました。




しかし、長尾さんいわく、


「KURE 5-56 はオススメできないですね。理由は、気化しやすくって、いくら挿してもすぐに飛んでしまうからです。毎日挿すのであれば構わないですけど、面倒でしょう?」




おおー、そうなんだ。KURE 5-56 をたまにかけておけば安心と思い込んでいた自分が恥ずかしい。じゃあ、何を使えばいいんでしょ?




「グリスがいいです。ただ、リアディレーラーの奥にグリスを届かせるのは、細長いグリスガンでもない限り、難しいですね。お手軽にできる方法として、グリススプレーがあります。通常のグリスほど長期間は持ちませんが、まあ十分ではあります」




なるほど、グリススプレーか。ちなみに、グリスってどういう場所に使うものなんでしょう?




「グリスは、長期間メンテナンスしない箇所を錆びさせないようにしておくためのものです。たとえば、BBがやホイールのハブがそう。そうしょっちゅうお手入れできないし、やるとなると大掛かりですよね。こういう場所にグリスを使います。ディレーラーのバネといった場所にも使っていいですよ」




ロードバイクにはフロントディレーラーもありますけど、ここにもグリススプレーを挿してもいいですか?




「いいですよ。ときどき軽く挿すだけで充分です。グリススプレーがなければ、チェーンルブを一滴垂らす、でもかまいません」




リアディレーラーって、バネが真っ黒になるじゃないですか。ホコリも拾ってるから、見た目が悪いんですよ。パーツクリーナーをぶっかけてピッカピカにしてやりたい衝動に襲われることがあるんですが、やってもいいですか?




「いや、やらない方がいいです。他のグリスまで落としてしまいます。黒い汚れは精神衛生上なんとなく気持ち悪いのは私も同じです(笑)。でも、そのままで構わないですよ」



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これまで、ディレーラーのメンテナンスは自己流でやっていましたが、いろいろと誤解に気づかされました。こういう「知らないんだけど、わざわざ自分で調べるほどでもない情報」って、けっこう身の回りに潜んでいるじゃないですか。



これの自転車バージョンを解決するのが、「自転車マガジン by ハクセン鳩ヶ谷」です。これからも、地味に自転車の問題を解決していきますよ。




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